コラムNo.154 繁盛店の条件

 

 店舗ビジネス経営者の皆さん。いきなりですが、「集客」に困っていませんか? ちなみに私が関わらせていただく店舗で「集客には困っていない。もう十分」というところは1件もありません。

 

ただ中にはたまたまテレビ番組の取材があり、放映されたことでお客様が大挙しごった返す店舗もありますが、それも一時期のものでやはり長くは続きません。むしろ瞬間的に増客したことでオペレーション不全を起こし、クレームの増加から評価を落とす場合も多くあります。いずれにしても長い目で見れば、「集客」は店舗ビジネスにとって常に解決すべき最重要課題といえます。

 

 とはいえ、集客に困っていながら何もしていない店舗が多いのも事実です。開業時はチラシや雑誌広告などでプロモーションを行っても、その後継続して何らかの広告宣伝を行う店舗は数えるほどしかありません。しかも、行ったとしても、お金を使わず気軽にできるからとSNSでどうでもいい店舗の情報を発信する程度のことしかやらない(それも反応がないから続かない)ので、お客様が増えるわけがありません。

 

 SNSがムダだとは言いませんが、お客様がいない(誰ともつながっていない、登録数を増やす努力もしていない)のに誰に向けて発信するのか。「今の時代はSNSをやらないとだめでしょ」と訳知り顔でアドバイスをする関係者(ノウハウなし)も多く、店舗経営者を混乱させる悪因ともなっています。

 

 勘違いしている店舗経営者、関係者も多いのですが、集客するのには必ずおカネがかかります。ただで集客できると思わないほうがいいでしょう。ただで集客できる方法もあるにはありますが、その分時間と労力がかかるうえ、自分でコントロールできない変数が多く、効果はその時々で変わります。

 

 店舗経営者が集客の際、まず優先すべきは、店舗を認知してもらうためのプロモーションです。プロモーションにはおカネを使うべきであり、最初から「ただ」でどうにかしようという考えは捨ててください。そんな「ムシのいい話」はありません。

 

 有料のプロモーション活動を継続しつつ、無料の方法を取り入れていくのがセオリーです。「おカネがないから広告ができない」と言う人は店舗経営を今すぐやめましょう。やめなくてもそんな考え方であれば、客数も徐々に減り、高い確率で廃業の憂き目にあうでしょう。

 

 私に言わせれば、新規のお客様が店舗に来ない最大の理由は「そもそも知らない」。一度利用されたお客様が来なくなるのは「忘れていた」です。お客様に「知ってもらう」「覚えてもらう」ことがプロモーションの目的であり、集客の第一歩です。

 

 漫然と店舗経営を行ってもお客様は増えません。繁盛店はチラシや雑誌広告などのプロモーションを決して怠らないのです。繁盛店を目指す店舗経営者の皆さんはこのことを肝に銘じていただきたいと思います。