コラムNo.158 ”待つ仕事”でどう売るか

 店舗ビジネスで最も重要なことの一つに「販売」があります。当然と言えば当然ですが、店舗運営をするにあたり「作った」あるいは「仕入れた」商品をお客様に対して「販売」することは店舗ビジネスの最大のキモでもあります。

 

 いくらいいモノでも売れなければ話にならないわけで、最終消費者たるお客様と接する店舗ビジネスで「売る力」が無ければ、あっという間に廃業の憂き目にあいます。あらゆる店舗ビジネスは飲食、小売、サービス問わず、参入障壁は相当低いこともあって誰でも簡単に開業することが可能です。現実を見ても、何も考えない安易な開業は非常に多く見受けられます。店舗ビジネスのほとんどが5年と持たない最大の要因がここにあります。

 

 提供する商品や店舗の内装はしっかりと考えているパターンが多いのですが、「どう売るか」を考えている新規開業者は悲しいかな本当に少なく、いたとしても相当楽観的な考えをもって開業してしまい、家族や友人知人の来店が無くなった時点で早くもゲームオーバーとなります。

 

 「どう売るか」とは「どう集客するか」とニアリーイコールであり、この点については提供する商品や店舗の内装よりも優先的に考えるべき最重要事項となります。店舗ビジネスは基本的に「待つ」商売です。いわゆる外商のように、自ら外に出て営業をかける場合もあるとは思いますが、店舗ビジネスでは「店」を構えている以上、店舗でモノやサービスを提供することが大前提となります。

 

 つまり「店舗の売る力」は「お客様を集める力」であり、店舗ビジネス経営者はこの力を磨いていく必要があります。無ければ即廃業です。例外はありません。提供するモノやサービスを磨くのは当然でいちいち私が言うこともないと思います。しかし、それ以上にやるべきは「どう売るか」を考え実行することです。

 

 黙って店に立っていても、お客様の来店は絶対に増えません。お客様がいないのにモノやサービスを磨いても誰も気づかないのです。どんなにおいしいものや優れたサービスでも誰も欲しいと思いません。知らないのですから。

 

 「どう売るか」はターゲット顧客に「知ってもらうこと」から始まります。チラシや雑誌、ネットなどの広告やプレスリリースを活用して認知度向上を図り、お客様の足を店舗に向けてもらうことが最初の一歩です。その上で店舗のレイアウトや見せ方も広告とすべて連動し、全体として仕組み化することが成功する店舗ビジネスの要件です。

 

 店舗ビジネス経営者の皆さん。「どう売るか」を考え実行していますか?行き当たりばったりの運営になっていませんか?