コラムNo.179 万一の備えはありますか?

 

 この度の九州南部豪雨で被災された多くの皆様に心からお見舞い申し上げます。1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。また、今後も雨が続く予報となっています。当該地域の皆様におかれましては、最大限の注意を払い、命を守る行動を取っていただければと存じます。大変困難な状況ですが、皆で乗り越え、平穏な日々を取り戻していきましょう。

 

 コロナ禍が継続している中、ここ数日局地的に記録的な豪雨が続き、九州南部では甚大な被害が出ています。未だ楽観できる状況ではなく、今後も被害が拡大していく恐れがあります。被害を受けられた地域の皆様にとっては、コロナに続いてまさに踏んだり蹴ったりの状況となり、心休まる日がなく、心身ともに疲弊されているのではないでしょうか。

 

 最近は梅雨の時期に、日本のいずれかの地域をほぼ必ず豪雨が襲う事態となっています。いつ自分が住む地域が被害を受けてもおかしくない状況です。まずは個人として、防災意識を高めつつ、万一の備えをしておくべきです。また、このコラムを読まれている経営者の方々にとっては、有事の際の計画、つまりBCP(Business Continuity Plan 事業継続計画)を立てておくことが必須の世の中となっています。

 

 BCPは風水害や地震、感染症などの緊急事態が起きた際、的確に判断し、行動するための計画であり、備えのことです。とはいえ、完ぺきな備えなどは土台無理な話です。まずは防災グッズを揃えたり、避難経路や緊急時の連絡先を確認するなど、必要最低限のことから始めることが肝心です。というのも、それすらやっていない中小企業が意外と多く見受けられるからです。

 

 また、とりあえずの備えはしてあっても、いざ緊急事態の際、どこに何があって、誰に連絡をして、どう動けばいいのかがわかっていない会社が(経営者も含め)大半です。ですので初めは防災グッズやマップ、緊急連絡先の一覧を作成し、誰もがわかるように定期的にミーティングで確認するところから始めるとよいでしょう。

 

 何か起こってから初めて対策を考えているのでは初動が遅すぎます。というよりも、初動を間違えば会社が潰れる前に人の命が奪われてしまう可能性すらあるのです。もちろん災害は予想できず、その都度決めるべきことが多いのは事実です。しかし前もって決めておくべきことは相当あります。緊急時の連絡網もその一つでしょう。連絡が取れなかった場合はどうするのか、も考えておかねばなりません。

 

 とにかく、時間の無駄を無くすためにも(特に緊急時は分単位の判断で未来は大きく変わります)、必ずすべきことは予めすべて計画立て、順序を決めておくことでスムーズに事が運びます。社長が不在でも、誰もが判断できるような基準作りがBCPの起点となります。災害が増えつつある昨今、経営者として万一の備えをすることはすでに「義務」となっています。