コラムNo.32 機会ロスと廃棄ロスを防ぐ方法

店舗ビジネスでは基本的に“在庫”が発生します。

業種業態によってその適正量や額は当然変わって

きます。

 

その適正量や額はどう決まるのかと言えば、

・必要な時に在庫がなく売る機会を逃すこと(機会ロス)

・必要以上に在庫があり廃棄せざるを得ない(廃棄ロス)

この2点を最小化することが適正在庫を実現させる

決定要因となります。

 

細かいことを挙げればまだまだ要因はありますが、

上記の2点は業種を問わず共通する重要な

ポイントとなります。

 

在庫は少なすぎても多すぎてもダメで、

そのバランスをとるのは非常に難しく

いかに“丁度よく”するかが今も昔も

永遠の課題となっています。

 

売上を取るために機会ロスはどうやっても

避けたいところですが、あまりに作りすぎたり

仕入れすぎたりすると、今度は廃棄ロスとなって

利益を圧迫します。

 

本当に悩ましい在庫問題です。

 

開業直後であれば、あるべき在庫量もわからない中で

経営していく必要があり、1年回ってようやく

自店にとっての適正在庫がはっきりとしてきます。

 

しかし適正在庫とはいっても世の中は常に変化して

います。

 

ある程度までなら計算できますが、それも

結局は絶対的なものではなく、完璧な予測は

できません。

常に需要は動くのです。

 

したがって、ロスが出ないような在庫の管理も非常に

大事なことではありますが、

それよりもっと大事なのは、作った、仕入れたものに

対して“必ず売る”という覚悟と実践です。

 

在庫は売上に変えなければならないのです。

それが商売です。

 

そして機会ロスと廃棄ロスのどちらが

重要かと言えば、やはり機会ロスを避けることです。

 

お客様がそのモノ、サービスを購入するのは

欲しいと思うまさにその時です。

 

そこを逃すと自社の売上を失うのは

もとより、競合他社に流れることで

顧客を失うことにもつながります。

 

たとえばコンビニエンスストアは機会ロスを

非常に恐れるため、かなり多めの発注をします。

(させます?)

 

顧客の期待を裏切らないようにし、

信頼関係を築き上げ、他店への流出を防いでいます。

 

しかし、このやり方だと当然ながら廃棄ロスが

ものすごく多くなります。

これは企業の業績とは別に、社会的な問題でもあります。

 

今回はこの問題に対して深くは踏み込みませんが、

あまりに機会ロスを重んじてしまうと、

それ以上のあらゆる損失につながります。

 

過ぎたるは猶及ばざるが如し。

 

機会ロスを防ぐのは重要ではありますが、

バランスを崩すと大けがをする恐れがあります。

 

このようにコンビニの機会ロスを防ぐ

在庫政策には疑問符が付く部分もあります。

とはいえ在庫が無ければ売り上げはつくれません。

 

お客様が欲しいときには必ず在庫があり、

廃棄ロスもほとんどない。

この状態を継続することが店舗ビジネスの

成功への第1歩です。

 

そして真の適正在庫を実現するのは、

ちまちました在庫管理や計算ではありません。

 

“売る力”です。

 

売る力が無ければ在庫を持つ必要はありません。

機会ロスも廃棄ロスも心配する必要はないのです。

どうせ売れないのですから。

 

逆説的ですが、売る力があるからこそ、

在庫が必要なのです。

在庫ありきではありません。

売る力があるからこそ、機会ロスを避ける

在庫量が意味を持ち、さらには廃棄ロスを減少させる

こともできるのです。

 

皆さんの会社では“売る力”を伸ばすために

何をやっていますか?

 

単なる“在庫管理”で業績が伸びると思っていませんか?