コラムNo.9 意外と抜けている視点

「意外と抜けている視点」

 

店舗ビジネスにおいて、商品の色は重要な要素です。

これも業種を問わず言えることで、同じものでも色が変わるだけで売れ方が全く変わってくることも日常茶飯事です。

 

飲食店においても盛り付けの際の色の組み合わせ、配置は価値を左右しますし、美容室でもカラーやメイクなど重要な要素となり、小売店も陳列次第で大きな影響を与えます。

 

それほど重要な色彩という要素ですが、これに無頓着な店舗が結構あります。

 

色の使い方で多いのが、自分たちの好きな色を中心に使うということです。うまくハマればいいのでしょうがなかなかそううまくいかないですよね。

 

次に多いのが、売れ筋の色がなくなった際に、その色違いを取り敢えず並べるというものです。その色だからこその売れ筋にもかかわらず、同じ形や種類だからと言って安直に並べてしまう。もちろん売れ方は全く異なります。

 

そういった感じでうわべだけの体裁を整えた店頭ではその魅力は半減し、業績に直結します。

 

色自体の知識というのも重要なのですが、まずは顧客視点を大事にし、そこからの反応を活かしていくべきなのは火を見るよりも明らかです。

 

こんな当たり前のことができていない店舗が意外なほど多いのです。

 

いったいなぜこのようなことになるのでしょうか?

 

色彩についての専門的な知識はそれほど必要ではありません。あるに越したことはないですが、あまりに専門的になっても現場では使えません。

 

それよりも店舗でのスタッフ同士の情報共有や基本的な色の知識程度の学習ができていないことが要因としては大きいと思います。

 

本部からの指示がある場合も多いでしょうが、それは決して絶対的な正解ではなく、最大公約数的な、無難な案です。必ずしもその指示が自店に会うとは言えず、それを現場に合わせてカスタマイズすることが重要なのです。

 

色彩に対して無頓着な店では、全員がそうではなく、むしろスタッフはこだわりを持ってしっかりやっているところは多く、ただそれを店長が認めず、店舗のレベルを下げてしまっていることもあるのです。

 

つまり店舗の色彩をいかに見せるか、ということが店長のレベルで決まってしまうということです。

 

色彩は店舗のイメージを決定づける重要な要素の一つです。

 

もちろん店長達も何もやっていないわけではないでしょう。しかし、色彩というお客様への影響度が高い仕事で良き実践がないのであれば、何もやっていないのと同じことです。

 

店長が自店を経営者の視点、経営者として見ることで色彩を使うレベルすらも飛躍的に上昇します。

 

1日程度の研修では変わらないでしょう。

 

色彩というと一見細かい部分の仕事に感じられますが、その本質は店舗経営に直結しています。つまりそこに理念が必要なのです。

 

あなたの会社には色彩に理念を通すような、店長を経営者化する仕組みはありますか?