ニュースの論点No.172 この苦境はウイルスのせいなのか

 「結婚式キャンセル料減額 コロナ禍で中止・延期17万組 高額負担の批判に対応」2020812日、日本経済新聞はこう題した記事を掲載しました。記事によれば「結婚式業界が新型コロナウイルス対策に懸命だ。延期や中止は約17万組に及んだと見られ、多額のキャンセル料を巡るトラブルも多発している」とのこと。

 

 コロナ禍の現在、式場各社はキャンセル料の大幅減額も含めた様々な対策を取っています。キャンセル料については100万円を超えることもあり、請求されたカップルと式場では当然ながら相当な「温度差」があります。感染症が発生した場合の文言が契約書に明記されておらず、式場も今後の経営上やむなくキャンセル料を請求し、カップル側も納得できずしぶしぶ支払う構図となっているのでしょう。

 

 私の周りでも、結婚式場はまったく稼働していないと聞いています。加えて結婚式に関わるサービス提供業者(司会、給仕、撮影、生花など)の仕事も消滅し、売上が激減しているとも聞いています。見えないところでは2次会、3次会などの飲食店需要も大幅に減少していると思われます。ブライダル関連市場規模は23千億といわれており、今回のコロナ禍で6000億円が失われたと試算されています。

 

 結婚式は財布のひもが緩みやすいイベントの一つです。絶対的な祝い事であり、ゲストも喜んで?お金を出します。しかし、一方で冷たい言い方をすれば「不要不急」なイベントでもあります。ですので有事の際は最も削られやすいことの一つと言っていいでしょう。

 

 コロナ禍では飲食、イベント、観光、宿泊、航空、鉄道などさまざまな業界がダメージを受けています。人が動けないのですから、これらに属する大半の企業はどうしようもない状況で四苦八苦していると予想されます。しかもある意味「不要不急」と言えるような業種が多く、何としても元に戻すという力が働きにくい上、今のところなくても何とかなっているような状態です。

 

 しかし、です。私が思うのはそもそも「人生の大半は不要不急なことできている」のですから、コロナ禍であるにしろないにしろ、不要不急で線を引くのは何かおかしいのではないかということです。しかも、人生の充実度は「不要不急なこと」の多寡によって決まるとさえ思っています。

 

 結局何が言いたいのかと言うと、自分の人生は自分で責任を持ち、自分の価値観で判断し行動しましょうということです。今回のコロナ禍は、ウイルスそのものの脅威というよりは人災の面がかなり強いと私は思います。つまりはコロナ騒動であり、このままマスコミの煽りに影響されて、効果のわからない必要以上の自粛をすることは、経済が死ぬ云々もそうですが、一番身近な個人の人生を無駄にしてしまう恐れがあるのです。

 

 この明らかに過剰な自粛圧を少しでも変えていくには、まずは自分で情報を集め、正確な事実を知り、リスクに応じた適切な対応を一人一人がしていくしかないでしょう。何にしてもゼロリスクはありえず、ウイルスとは共存する以外に道はないのですから。