ニュースの論点No.135 レビューをどこまで信用するか

 

 「五つ星ずらり それ本物? 通販サイト偽レビュー横行」20191126日、日本経済新聞はこう題した記事を掲載しました。記事によれば「ネット通販などで商品を使いもせずに評価のコメントをつける偽レビューが後を絶たない。出品者が仲介業者に報酬を支払い、偽レビューを募集していることが背景にある」としています。

 

 商品を実際に購入し、高い評価をつけることでサイト側の「監視の目」が届きづらい状況もあります。出品者側は高評価をつけられたのを確認し、購入者に返金する仕組みになっているため、取り締まるのも一筋縄ではいかない現状となっているのです。ちなみに通販サイト以外において、食べログなどグルメサイトでも好意的な口コミでランキングを上げようとする仲介業者が存在します。

 

 現状、偽レビューの監視は各サイトの事業者が人海戦術でチェックするか、発展途上の検知技術を使う方法での対応となっており、偽レビュー自体を無くすことはまだまだ技術的にも難しいようです。

 

 偽レビューと似た行為の一つに「ステマ」が挙げられます。ステマは「ステルスマーケティング」の略で、有名人等が企業から金銭を受け取っておきながら、中立的な立場を装い高評価を行うことで、消費者に対し好印象を与える手法です。

 

 いずれにしても、消費者側が情報に対するリテラシーを持っていなければ、簡単に騙されてしまいます。私もアマゾンなど通販サイトをよく利用し、その際はレビューを参考にすることも多々あります。

 

 明らかに文面がおかしいレビューや、中身のないレビューはすぐにわかります。しかし最近はそういった誰がどう見ても信用できないレビューは少なくなった印象で、しっかりと感想が記述してあるものも多く、個人的には本物と偽物の区別があまりつきません(偽レビューが減った?)。

 

 また、どの通販サイトでもレビュー自体は参考になることも多く、購入する際の決め手となることも少なくありません。特に「初めて買う商品」に関しては、自分自身に情報が不足しているため、レビューをはじめ様々な情報を収集します。

 

 各事業者の方々には、偽レビューやステマなどをしっかりと取り締まっていただくと同時に、消費者は自分たちのリテラシーを上げていく努力をする必要があります。リテラシーを上げるには、情報を取捨選択できる「知識と経験」を積み重ねるしかありません。

 

 要は、「これは匂うな…」と感じることができる直感を磨くことが重要であり、そのためには通販でも成功と失敗を積み重ねていくことが近道なのです。今も昔も、人をだまそうとする輩は一定数存在します。彼らはこれからもいなくなることはないでしょう。

 

 レビューを無邪気に信用するのではなく、知識や経験をもとに自己責任で判断し、しなくても良い失敗を最小限に抑える強さを持っておきたいものです。実店舗でも同様ですが。