ニュースの論点No.113 毎食ゴミが出る日常の異常さ

 

 「おにぎり全品、環境包装」2019624日、日本経済新聞はこう題した記事を掲載しました。記事によれば、「コンビニエンスストア最大手のセブンイレブンジャパンは7月中をメドに、おにぎり全品の包装を植物由来の原料を配合したバイオマスプラスチック素材に切り替える。石油由来の素材を減らし、プラスチック使用量を削減する。」

 

 「今回の新素材の活用で年間で二酸化炭素排出量を約403トン、プラスチックの使用量を約260トンそれぞれが削減できる。新素材は100%石油由来より製造コストが高いが、おにぎりの販売価格は据え置く」としています。

 

 近年はマイクロプラスチックが海洋プラスチックごみとして大きな環境問題となっています。最近ではスターバックスやマクドナルド、ガスト等外食各社がプラスチック製ストローを廃止し、紙製などで代用する動きも見られました。

 

 日本国内では2016年に1075万トンのプラスチック樹脂が生産され、ほぼ同量の980万トンが製品として消費されています。消費後の廃プラスチック899万トンのうち84%に当たる759万トンがリサイクルされています。残りの16%は単純焼却(80万トン)や埋め立て(60万トン)となっています(プラスチックごみをめぐる最近の動向 衆議院常任委員会調査室 2018.11より抜粋)。

 

 今回のセブンイレブンの取り組みは、1000万トンを超えるプラスチック生産量のうち0.002%の260トンと非常に小さなものに見えますが、まずは動くことが大事であり、この取り組みが徐々に広がっていくことで、いずれ大きな成果となって表れてくるでしょう。

 

 こういう動きに対して、「こんな規模じゃまったく無意味だ!」「それよりも日配品のプラスチック容器をどうにかするのが先じゃないのか!」という人も出てくると思いますが、私としては小さくてもできるところから行動することに意義はあると思います。

 

 話は飛びますが、社内を変革していく時もいきなり大ナタを振るってしまっては効果がない、あるいは続かない、はたまた逆効果といったことも多々あります。地道な作業をこつこつと積み上げていくことのほうが遠回りのようで実は近道となることは皆さんもご理解いただけるのではないでしょうか。

 

 千里の道も一歩から、塵も積もれば山となる、継続は力なり。見慣れた言葉ですが、何にでも通用する真理が隠されています。1000万トンのプラスチックを減らしていくことは並大抵の努力では到底太刀打ちできないでしょう。会社の変革と同じく、皆が自分事としてとらえてこそ、その成果が見えてくるのは当然の理なのです。