ニュースの論点No.124 まだまだ増える訪日外国人

 「九州の訪日客、8年ぶり減少 16月」201996日、日経MJはこう題した記事を掲載しました。記事によれば、「今年上半期(16月)に九州を訪れた訪日外国人数が前年同期比で減少に転じたことがわかった。」としています。

 

 上半期の客数は239万人と前年に比べ6%減少しているということで、2011年の東日本大震災以来8年ぶりの減少だということです。要因としては、中国からの格安クルーズ船が九州への旅行人気で過当競争に陥り、採算が取れなくなったことから、便数の減少を招き、それにともない客数も減少したということです。

 

 減少したとはいえ、訪日外国人の数は10年前からすれば桁違いに伸びており、日本全国の数字で見ると2009年の678万人から2018年は3119万人と4.6倍も伸ばしています。九州はこの上半期で6%減少した要因が「クルーズ船便数の減少」であり、そこが改善されればまだまだ伸びる余地はあると言えます。

 

 訪日外国人が増加した背景としては、訪日中国人向けビザの緩和、LCCや格安クルーズ船の増加による旅費の低価格化が挙げられます。要は、「来やすくなった」ことが訪日客を爆発的に増加させた大きな要因と言えます。もともと日本の文化や高品質の商品に対しての評価が高かったことがあればこそだと思いますが。

 

 訪日外国人を見ない日はありません。ここ数年で随分状況が変わりました。家族連れや団体客が大半を占めていそうですが、街中でも、観光地でも、バスでも、電車でも、日本人より多いのではないかと思えるくらいの人数です。

 

 店舗ビジネス経営者としては、このチャンスを逃す手はなく、あらゆる方法で訪日外国人の取り込みを行っていく必要があります。一昔前までは、訪日外国人はそこそこ高額な商品を購入するような「富裕層」が多かったのですが、最近では一般的な中流層が目立ちます。

 

 爆買いをするわけでもなく、普通に観光してちょっとしたお土産を買っているような姿をよく見かけます(それでもドラッグストアは人気です)。訪日外国人の約6割がリピーターと言われており、リピーターは地方を訪れる割合が高くなる傾向にあります。また、訪日回数が増えるほど消費額も増加傾向であり、店舗経営者としてはこれらの情報をもっと深堀して知る必要があるでしょう。

 

 リピートするということは、外国人であっても、「顧客化」できるということです。日本人はこれから間違いなく減っていきます。今後は、国や人種など関係なしに、あらゆる人をお客様として、あるいはスタッフとして迎える必要があります。閉鎖的な考えは捨て、常に開放的な経営を心掛けたいものです。