ニュースの論点No.138 オフィスで飲んでもいいですか?

 「新興企業、乾杯は社内で オフィス飲みから仕事の芽」20191213日、日経MJはこう題した記事を掲載しました。記事によれば「社内の会議室や休憩スペースを活用し、酒を交えながら親睦を深めるオフィス飲みが新興企業を中心にじわり広がっている。」

 

 「飲食店に出かけるよりも気軽に集まれ、最初の一杯だけ飲んで退出もできる。情報漏洩を気にせず話せ、ビジネスにつながるアイデアが生まれることも」としています。

 

 企業によっては以前から社内で飲酒ができるようなスペースを持っているところもあったと思われますが、最近ではもっと気軽に、カジュアルな雰囲気でオフィス飲みを推奨している企業も増えているようです。

 

 この動きは、賛否が分かれそうですが、私としては非常に良い流れだと思います(私も飲むのが好きなのでちょっと偏った意見)。もちろん節度を保ったうえでの話で、可能であればすべての企業でやっても構わないのではないでしょうか。

 

 若者の酒離れが言われて久しい昨今、厚労省の調査(2016年)によれば、20代で飲酒習慣がある(週3回、1合以上)割合は10.9%で、最も割合が高い50代の46.1%を大幅に下回る結果となっています。

 

 若者の酒離れは様々な要因が重なっての結果であり、「この由々しき事態をオフィス飲みで解決しよう!」などと言う気は毛頭ありません。強制的に飲ませるのは論外として、別に飲まなくても、同じ空間で一緒に楽しむことは十分に可能です。

 

 つまりオフィス飲みはコミュニケーションの手段として有用だということです。大半の人は、何かのきっかけが無ければほとんど話すこともない上司や同僚、部下が社内にごろごろいるでしょう。

 

 交流を深めるきっかけとしてのオフィス飲みは、どんどんするべきだと思います。嫌なら行かなければいいし、それで人間関係が悪くなるようであれば、そんな会社は辞めればいいでしょう(そんな会社はオフィス飲み以前の問題)。

 

 ところで「飲みニケーション」という言葉はどうにもセンスがないと感じています。まあ、普段使う人はあまりいないと思いますが、普通に「食事」や「会食」、「ごはん」「メシ」「飲み」などで事足りるのを、飲み会を肯定する、あるいは否定するためにできた中途半端な言葉のせいで、どうも「アルコールを飲みながらの軽い食事」が必要以上に悪印象になっている気がしています。

 

 ともあれ、コミュニケーションの一手段としての「オフィス飲み」はある程度簡単に取り入れることができます。一度実験的にやってみてはいかがでしょうか。