ニュースの論点No.149 消費増税、暖冬、新型コロナ

 「記録的暖冬 各地に余波」2020228日、日本経済新聞はこう題した記事を掲載しました。記事によれば「この冬(201912月~202月)は全国的に記録的な暖冬となっている」「1946年の統計開始以来、最も高温となる見通し」「深刻な雪不足から、イベントの中止やスキー場の倒産も相次いだ」としています。

 

 記事の通り、実感としても非常に暖かい冬でした。朝から「寒!」ということが一度もなかったような気がします。マフラーもほとんど使いませんでした。鍋が恋しくなることもなく、過ごしやすいと言えば過ごしやすい冬だったと思います。

 

 一方で、「冬といえば」というモノやレジャーの消費は当然ですが全く振るいません。記事にもありますが、雪が無いことでそもそも開催ができないイベントをはじめ、スキー場などまさに死活問題であり、実際に倒産も相次いでいます。

 

 周囲の話を聞けば、特にアパレル小売店での「全く冬物が売れない」という声が多く、最悪の場合、この冬で廃業という店舗も少なからず出てくる気配です。アパレルに限らず、昨年10月の消費増税でダメージを受けている店舗ビジネスは多く、この暖冬でさらに深い傷を負い、窮地に追い込まれた店舗は数知れません。

 

 さらに悪いことに、1月から「新型コロナウイルスの感染拡大」という未曽有の危機に見舞われ、「弱り目に祟り目」「泣きっ面に蜂」を絵にかいたような状況になってしまいました。余力のない企業はどんな業種であれ容赦なく淘汰され、日本経済が大ダメージを受けるのはほぼ間違いありません。

 

 置かれた状況は皆同じではありますが、さすがにここまで悪条件が揃うことはなかなかないことです。最近は地震や風水害などが続き、ある程度の対策は取っていたとしても、余裕で乗り切れる企業はそうないでしょう。

 

 だからといって腐っていてもなにも始まりません。ピンチはチャンスの言葉通り、危機の中には必ず次につながるチャンスが転がっています。「人が集まること」が難しくなった状況で、ただ休みにするのでは芸がありません。集まることなく、どうやって同様の効果を得ることができるか、考え実行するいい機会です。あきらめて何もしないのは愚の骨頂です。

 

 個人で見れば、時間ができたことで自分自身を成長させる勉強がし放題です。普段忙しくてできなかったことが存分にできます。テレビや映画もいいですが、まとまった時間は人生において非常に貴重な資源です。

 

 この状況に悲観ばかりして、周囲に不安をあおるような暇があるのなら本を1冊でも読みましょう。私に言わせれば、「ウイルスが怖い」というより「そればかり気にして何もしないあなたの方がよほど怖い」のです。時間が取れる人はぜひ将来のために勉強しましょう。