ニュースの論点NO.19 1億総はたらく社会?

日本経済新聞は201796日、

「復活マック、求む主婦」という

記事を掲載しました。

 

記事によれば、日本マクドナルドの

既存店の増収が20ヶ月つづき、

客があふれる売り場からは徐々に余裕が

なくなってきており、その状況を打破する

ため、主婦を対象に職場体験会を開始

したということです。

 

日本マクドナルドは主婦が働きやすいように

12時間だけの時短勤務や社会保険など

の福利厚生、夏休み期間の長期休暇など

様々な制度を用意しており、「数万人規模の

採用につなげたい」といっています。

 

職場体験会ということで、採用後の

試用期間とは異なり、気軽に応募でき、

自分に合うと思えば続け、合わなければ

違う会社を選べばよいのでそのハードルは

かなり低くなります。

 

学生のインターンと似た仕組みですが、

社会人経験があったとしても、その企業を

知る機会があったほうがミスマッチを防ぐ

事にもつながり、お互いにとって良い結果が

得られる可能性が高まります。

 

これは全国の店舗ビジネスでも

実践できる施策だと思います。

 

現在の人手不足は今までにない

厳しさとなっています。

 

何回もお伝えしていますが、飲食サービス業の

有効求人倍率は3倍を超えており、

東京都に至っては7倍です。

 

6店舗は人を募集しても誰も来ないのです。

 

絶対的に人が不足している状況では、

気軽に応募できる環境を作ることも

重要になります。

 

職場体験という形は気負うことなく

その職場が体験できますので、

有効な施策になるでしょう。

 

 

今の状況は、人手不足に関しては

非常事態だと言えます。

先述の職場体験会など、様々な施策を

重ねてやることで乗り越えること

が可能となります。

 

まずその施策の第一歩としてやるべきは

営業時間や店休日などの見直しです。

 

本当にこの時間まで営業する意味はあるのか。

年中無休にする必要はあるのか。

残った食材を消化するためのランチ営業は

本当に必要なのか。

 

実際に週1日くらいの店休日は設けても

売上額はそこまで変わらず、逆に

スタッフの精神的、肉体的な疲労回復は

もとより、その関係性も改善します。

 

店休日が定着すればお客様にも

迷惑をかけることはありません。

 

年中無休やそれに近い状態の時よりも

改善されることが多いのです。

 

営業時間もだらだらと長々やるよりは

しっかりと時間を決めてその通りに

営業する。

 

その線引きができていないと、

求めていない客層が増え、本当に

来てほしい客層は逃げていきます。

結果として業績も落ちていきやすく

なるのです。

 

営業日、時間についてはしっかりとした

基準をもって運営してください。

 

次にやるべきは仕事の分解です。

今店舗でやっている仕事を細切れにし、

短時間で簡単にできるレベルまで

落とし込みます。

 

実際、一つ一つの仕事はつながりで見れば

複雑で難しいように見えますが、細切れにすると

単純明快でわかりやすく、習熟していなくても

出来るレベルになっていきます。

 

仕事を分解したうえで、先述の

主婦やシニア層など時短勤務の

アルバイトやパートの方に割り振り、

少人数でもできるようにシフトを組んでいきます。

 

その際、可能であれば、価値を生んでいない

単純な作業はITや機械などで自動化をすると

さらに人手不足をカバーしてくれます。

 

日本の、特にサービス業の生産性は先進各国と

くらべ低く、2015年のデータでは22位と

なっています。(米国は日本の1.63倍)

 

このデータには様々な見方があるようですが、

一面から見た事実ではあります。

 

今の時代、人手不足はピンチでもありますが、

店舗の仕事をさらに効率化し、

生産性を上げていくチャンスでもあります。

 

人が足りないからすぐに募集して…

という考え方を変えていくことも大事ですね。

 

まずは今日お伝えした改善ポイントを

参考に実践してみてください。

 

指をくわえてみているだけでは、

3年と持たずに撤退の憂き目にあうでしょう。

 

粘り強く店舗経営を行ってください。

その先に店舗の未来があります。