ニュースの論点No.25 人手不足は今だけの現象である

日本経済新聞は20171014日、

「パルコ、ロボで人手不足解消」と

題した記事を掲載しました。

 

記事によれば、パルコが日本ユニシス

などと組み、テナントの棚卸や在庫確認といった

人手が多く必要な作業を軽減できるロボットを

開発したということです。

 

テナントは衣料品などに電子タグをつければ、

ロボットが売り場を動き回り情報を読み取ります。

 

また、ロボットは店内で接客やフロア案内、

テナントへ連れていくこともできるそうです。

 

パルコは自社の業務を効率化するだけでなく、

有力なテナント誘致にも生かすとのこと。

 

月内に池袋パルコで実験を行い、早期の実用化を

目指しています。

 

人手不足に対応するための自動化やロボットの

利用などは業界を問わず進んでいます。

 

飲食業でもタッチパネル式のオーダー機は

当たり前になってきており、調理ロボットも

普及し始めています。

 

どこまで自動化やロボットでの代替をするのか

というのは企業により差が出ると考えられますが、

価値を生み出していない作業については

出来る限り人手を使わないような動きは

さらに強まってくるでしょう。

 

冒頭のパルコの例でいえば、棚卸や在庫確認など

は直接的に価値を生み出しません。

 

その割に時間と労力がかかるため、ロボットの活用は

現場のスタッフから見ても助かるうえ、

接客に時間を使えることで顧客満足にも従業員満足にも

つながりやすいと言えます。

 

どこが自分たちの強みなのか、をしっかりと

考えて自動化などの効率化を図れば、ウィンウィン以上の

効果が見込めます。

 

価値を生み出していない作業的な仕事がロボットや

AIなどに代替される流れは今後ますます大きく

なっていくでしょう。

 

ところで最近は店舗ビジネスでもそれ以外でも

人手不足への対応策が様々なニュースになっています。

 

このニュースの論点でも色々と取り上げていますが、

これまでの動きを鑑みるに、今は時代の変わり目であり、

今後数年で働き方がガラッと変わることが予想されます。

 

まず仕事のやり方が抜本的に変わってくるでしょう。

自分の仕事がなくなることもありえます。

 

自分が世の中に対してどんな価値を生み出しているのか、

を常に考え、行動し、自分のレベルを上げていくことが

この大きな流れを乗り切る唯一の方法です。

 

ぼさっとしていると、時代に取り残されます。

 

今は人手不足ですが、今後10年、20年とたつうちに

日本の人口はさらに減少し、需要も当然減少します。

そしてテクノロジーの進化であらゆるものが

自動化されていきます。

 

そうなると人手不足どころか、確実に人が余ります。

する仕事がなくなるのです。

 

今の売り手市場から、買い手市場に変わるというよりも

市場自体が収縮し、無くなることも考えられます。

 

ベーシックインカムという言葉もでてきています。

国民一人一人に月々の生活費を一定額支払うと

いう政策です。

 

これがあれば最低限の生活はできますが、

その時点で自分に価値を生み出す仕事が

できなければ、仕事で稼ぐことができなくなります。

 

遊んで暮らしたい人はまあそれでもいいと思います。

しかしいずれそういう生活には飽きるでしょう。

 

すぐにそんな時代が来るとは思えませんが、

進化のスピードは常に思ったよりも早く時代を

変えていきます。

 

今のうちから先を見据えて仕事のやり方を

変えていかないと、絶対に泣きを見ます。

 

冒頭のパルコの例のように、徐々にその変化は

表れてきています。

 

アンテナを張り巡らして、つねに時代の流れを

感じ、自分の仕事を見直していきましょう。

 

仕事がなくなることを誰も教えてくれません。

気づいたときにはなくなっており、

そこから動いてももう遅いのです。

 

店舗ビジネス経営者の皆さんも気を付けてください。

 

5年前、10年前と同じ仕事をしていませんか?