ニュースの論点No.31 流行りから本質を見抜く

日本経済新聞は20171124日、

「ファミマで洗濯も コインランドリー

併設500店」という記事を掲載しました。

 

記事によれば、ファミリーマートは

コインランドリー事業に参入し、併設店舗を

2019年度末までに500店舗展開するとのこと。

 

コインランドリー市場は洗濯時間を減らしたい

共働き夫婦などの利用が増え、この10年で

3割拡大しています。

 

コインランドリーは現在、様々な企業が

全国に18千店ほど展開しています。

 

九州を中心に西日本で386店展開する

WASHハウス、横浜市を拠点として全国に

268店展開するマンマチャオ、京都市を

拠点として全国に233店展開するホワイトピア、

東京を拠点として全国に196店展開する

コインランドリーデポの4社が市場をけん引

しています。

 

4社は大手とは言っても市場全体の店舗数の

6%に過ぎず、それ以外の無数の企業が参入

している状況です。

 

市場の成長を支えているのはFC店舗で、

無人に近い運営が可能なため、従業員の確保と

いったハードルが低く、それがFCオーナーを

引きつける好材料となっています。

 

「コインランドリーの商圏は郊外で半径2キロ、

都市部では500700メートルといわれています。

郊外で大型店を新築する場合は3,4千万、都市部の

小型店だと1800万程度で出店でき、本部に支払う

ロイヤリティはWASHハウスの場合で月54千円

です」(日本経済新聞調べ)

 

一方のコンビニは来店客数が伸び悩んでおり、

市場に勢いのあるコインランドリーで集客に

つなげたい意向があります。

 

コインランドリーで洗濯中の時間を

コンビニ内で過ごしてもらうことで売り上げの

アップや、利用回数そのものを増やすこと

が可能となります。

 

コンビニの集客施策でいえば、最近セブンイレブンが

店舗をシェア自転車の拠点として市場に参入

していることが挙げられます。

 

これらの施策を見ると、コンビニ市場はさすがに

飽和状態となっていると言えます。

 

他社とは違う独自サービスをどこよりも早く

提供することで集客、客単価の向上につなげないと

激しい競争を生き残れないのです。

 

それが自社のサービス改善の範疇を越えて

異業種を取り込み始めていることは、

その競争の激しさを物語っていると言えるでしょう。

 

ここで見誤ってはいけないことが、集客を

するために何でも流行っているものを取り入れれば

いいということではありません。

 

そこに通底している本質を理解していなければ

一過性のものに終わってしまいます。

 

顧客が求めていることは何か。

 

この問いが一番重要となるのです。

 

近年では“所有から利用へ”

“モノからコトへ”“シェアリングビジネス”

等のキーワードが目につきます。

 

今回の話に絡めるとすれば、今までは

自ら購入し、自宅で所有し、自分でやっていたことから

自らは持たず、使う時だけ利用し、そのサービスを

使った分だけ対価を支払う形に変わってきています。

 

またそれに対する抵抗感もない人が増えており、

世代によってはそれが当たり前となってきています。

 

これをどう理解し、どう自社のサービスに取り入れて

いくのか。

 

自社で開発するのか。

すでにあるものを取り入れるのか。

 

店舗経営者の皆さんは、しっかりと考えなければ

なりません。この大きな流れから逃れることは

出来ないのです。

 

今までどおりでは陳腐化するのみです。

常にアンテナをたて、経営者自らが

新陳代謝をしていきましょう。