ニュースの論点No.46 女性は買い物、男性は?

  日本経済新聞は2018314日、「消費変貌 働く女性、支出惜しまず」と題した記事を掲載しました。記事によれば、「独身女性の消費が元気だ。単身労働者の可処分所得のうち消費に回した割合を示す平均消費性向をみても男性の65.8%に対し、女性は88.8%。単身勤労者の年収別では、100万から600万以上の全ての区分で女性の支出が男性を上回る。」とのこと。

 

 また、「結婚後も働く女性が増えたことも消費を底上げしている。」「働きやすい環境が整い、30代女性を中心に就業者が減るM字カーブ現象は解消しつつある。」とあります。さらに「人手不足を受けパートで働く中高年の女性も増え、1564歳女性の就業比率は67.4%と過去最高だ」と報じています。

 

 もともと男性よりも女性の方が消費意欲は旺盛で、このことに異論を持つ人はいないと思います。近年はそこに人手不足の影響から、働く女性が増えたことで可処分所得が増え、より一層消費意欲の増強に拍車をかけていると言えるでしょう。

 

 衣食住すべてにおいて、基本的に男性よりも女性の方が強く興味を持つことは、さまざまな店舗を見ればすぐにわかります。特に夫婦やカップルのお客様を観察するとその違いが顕著に表れ、男女の違いによる反応パターンは世界中同じと言っても過言ではないでしょう。

 

 男性は所在なさげにボーっと立ちすくみ、座ってスマホを触っているかと思ったら、時折遠くを見つめながらフリーズしています。女性は楽しそうにあらゆるものに反応し、取っては戻し、取っては戻しを繰り返しています。カゴに入れたものも購入するとは限りません。そんな動きが半日ほど続き、男性はぐったりし、女性はまだまだ見たいものがあるといったそぶりです。

 

 全国各地で見られるこの様子は、店舗に関わる人であれば当たり前となっていることでしょう。消費のカギを握っているのは間違いなく女性です。店舗ビジネスはこのことを原理原則として作らなければなりません。もちろん男性専用でも店舗は出来ますが、例外と言ってもいいようなものでしょう。独身であれば自由に使えるおカネがありますが、カップルや夫婦になると100%財布のひもは女性が握ります。そもそも冒頭にあるように、男性はあまりお金を使いません。ですから、やはり店舗ビジネスでは女性がメインとなるのです。

 

 女性は口コミの力も半端じゃありません。これはプラスの場合もそうですが、マイナスの場合はものすごい破壊力を持っています。仮に女性に対してなおざりな対応をした時、その後の展開は… ご想像にお任せします。店舗側の自業自得とも言えますが、プロであればムラのないサービスを提供していきたいものです。

 

 とはいえ、女性だからと言って過剰なサービスをするのではなく、男性だからと言って無下に扱うのではなく、その人に合わせてモノやサービスの価値を伝えることが肝心です。男女の違いは確かにあり、女性が主導権を握っているのはその通りです。その違いを知りつつ、個人個人が求めるレベルのモノやサービスを提供し、満足していただくのがプロフェッショナルです。

 

 今後、女性の消費意欲がますます旺盛になっていくのは心強い限りです。店舗ビジネス経営者としては、この機会を大事にし、成長の足掛かりにしていきたいところです。

男性客も忘れずに。