ニュースの論点No.7 多店舗展開を成功させるには

 

共同通信は69日、「セブン、沖縄県へ出店表明」

という記事を掲載しました。

記事によれば、セブン―イレブン・ジャパンの

古屋一樹社長は9日、沖縄県庁を訪れ

2019年度をめどに出店を始め、

5年間で250店舗を展開する予定だということです。

 

それまで沖縄県には全国で唯一セブンイレブンがなく、

これにより空白県がなくなります。

 

都道府県データランキングによると

20173月時点での沖縄のコンビニ店舗数は

ファミリーマート318店舗、ローソン211店舗と

大手2社の寡占状態となっています。

 

そんな中で売上、店舗数とも業界トップを走る

セブンイレブンが沖縄進出を図るわけですから

先の2社は戦々恐々の面持ちといったところでしょう。

 

しかも5年で2社とほぼ同数の店舗を展開

するスピード感はやはり業界トップの意地や

勢いを感じます。

 

現在の沖縄の1万人当たりコンビニ店舗数は

3.7店舗と全国平均の4.4件よりも

低く、その意味では多少の出店余地が

ありますが、セブンイレブンの250店舗

が入ると全国トップクラスの1万人当たり5.4

となり、競争がさらに激しくなることが予想されます。

(ちなみに全国1位は北海道の5.4店舗です)

 

セブンイレブンも勝算があっての進出でしょうから、

その戦い方はぜひ参考にしたいですね。

 

我々の店舗ビジネスでも新たに出店するということは、

経営判断としては非常に重いものがあります。

 

セブンイレブンほどの経営資源と圧倒的な

競争力があれば1店舗や2店舗でどうということは

ないかもしれませんが、中小や零細企業にとっては

その1店舗の業績次第では、会社を畳むことに

なりかねない、重大事項です。

 

その地域には自社店舗に類似した店舗もなく、

競争も激しくなさそうで、商圏人口も十分にあり、

ターゲットとなる顧客層も獲得できそうだ。

立地も駅から近く、平日、週末問わず人通りも

多い。物件の状態も良く、賃貸条件も問題ない。

 

…とこんな感じで誰が見ても成功しそうな状況

でも、出店して上手くいかないときがあります。

 

中小零細企業にとって、セブンイレブンほどの

大量出店はできない相談ですから、こういう場合は

歯を食いしばってこの新店を軌道に乗せなくてはなりません。

 

だからといって出店に二の足を踏んでいると

競合他社があらわれ、良い立地(と思われる場所)

は取られます。

 

結局やってみないと分からない…というのが

店舗ビジネスに限らず、ビジネスの本質です。

 

100%正確な予測をするのは不可能であり、

であればこそ面白みがあるとも言えます。

 

新規出店の経営判断は非常に重要なことですが、

どこかで踏み切らないと前には進めません。

 

その決断が正しかったかどうか、を考えても

時間の無駄です。

 

その決断を正しくするように全力で

仕事をやり切ることが肝心なのです。

 

まずは今ある店舗に全力を尽くしましょう。