ニュースの論点No.218 ロボットと共に暮らすのはまだ早い?

 「ソフトバンクG『ペッパー』生産停止」2021630日、日本経済新聞はこう題した記事を掲載しました。記事によれば「ソフトバンクグループがロボット事業で、清掃や物流向けなど『実用型』に経営資源をシフトしている。ヒト型ロボット『ペッパー』は新型コロナウイルスの影響もあり、接客向けの販売低迷で2020年夏か生産を停止した」としています。

 

 ペッパーは昨年の夏にはすでに生産停止をしていたとのこと。2015年一般向けに販売されたときはすごい反響で、毎月1000台が売れる勢いがありました。ペッパーの製造は中国の鴻海精密工業が手掛けており、これまで27000台を生産しています。

 

 一時期は百貨店やスーパー、飲食店やカラオケ店など様々な業種の店頭で見かけていましたが、最近はあまり見かけなくなっていました。ただ、見かけていた時もペッパーは一人で話し続け、誰も相手をしていない印象が強く残っています。

 

 ペッパーが「だれか僕と話しませんか?」と言っても誰も気にせず素通りで、何だか哀愁すら漂い、物悲しい雰囲気になっていました。子供たちが頭をたたいたり、指をいじったり※するくらいで後はまったくの放置プレーです。お役御免で電源を入れていないのでしょう、いくつかの店ではペッパーが隅の方でぐったりと動かず下を向いており、何とも言えない気持ちになりました。

 

 ※ちなみに、親が付き添っていない子供たちがロボットに暴言を吐き、蹴り、叩くなどの攻撃行動でロボットの活動を執拗に妨害することを「ロボットいじめ」と名付け、研究している論文もあります。攻撃行動をロボットがやめるように言っても子供たちは聞く耳を持たず、飽きるか、親に叱られるまでは行動をやめようとしなかったそうです。

 

 話を戻しますが、結局、ペッパーは実務ではあまり使えないというのが現場側の総意であり、その結果誰からも相手にされなくなってしまったということでしょう。ペッパーに罪はありませんが、ヒト型というだけで何か不思議と情が移り、何とかならないものか‥と思ってしまいますね。

 

 広報によれば、とりあえず生産は一時停止するものの、販売やクラウドサービス、サポートやアップデートは継続し、従来からの変更もないそうですから、ペッパーをビジネスあるいは家庭で使いたいときは、新規の申込でも今のところ問題なく対応してくれそうです。

 

 私自身、ペッパーが出始めの頃はちょっとだけ「おお‥面白そうだ‥1台欲しいかも」と思っていましたが、今は…。

ペッパーの活用方法も考えてはみましたが、調べれば調べるほど使い道がないな…と思った次第です。皆さんはどうでしょうか。ペッパーを使ったビジネス、逆に言えば今がチャンスかもしれません。

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