
「『クレーンゲーム』に若者が大熱狂する納得理由」2022年10月8日、東洋経済オンラインはこう題した記事を掲載しました。記事では、コロナ禍で苦戦を強いられていたラウンドワンが新業態ギガクレーンスタジアムを導入した経緯が綴られています。
当業態は、「従来70~80台だったクレーンゲームを300代以上設置する大改装」を行うため、1店舗当たり7~8億円とかなり大きめの投資額となります。ただ、集客効果は予想以上で、導入店舗は「改装前と比べて売上高を40%程伸ばす効果をたたき出した」とのこと。
クレーンゲームについては、その人気の理由として「サブスク浸透によるアニメ人気と豊富なグッズ展開」「クレーンゲーム攻略法などのYouTube人気」「フリマアプリで景品の売買環境が整備」が挙げられています。
さて、昔から人気のクレーンゲーム。どんなビジネスモデルなのでしょうか。実は景品の仕入れ値については、風営法により上限が定められています。1997年12月に500円→800円に改定され、2022年まで25年間変更はありませんでしたが、2022年3月より1000円に改定されました。
今は改定間もないため、現在は仕入れ値800円以下のものが大半とのことですが、どんなに大きなぬいぐるみや精巧なフィギュアでも800円以下とはなかなか驚きです。
クレーンゲームは1台100万程で、比較的長期間使用できるそうです。一方で人手は意外にかかります。景品補充や再配置など細かな調整が必要で、店舗によってはお客様へのアドバイスも行うため(そのための講習も必要)、機器だけ揃えてお手軽に…とはいかないようです。
他方、クレーンゲームのすべてではありませんが、「確率機」と呼ばれる機種があります。これは使用された累計金額に応じて、設定金額(一般的には3000円前後)になると、アーム(3本爪)の握力が強くなるという仕様になっている機種です。場合によっては1回目でアームが強くなっていることもあるでしょう(ビギナーズラック)。
上記の確率機やその他の機種も含め、店舗側で可能な調整を行うことでおおよその粗利率を7~8割に設定している店舗が多いのではないでしょうか。(確率機の場合:800/3000≒原価率26%、粗利率74%)
ちなみにクレーンゲームを含むゲームセンターの開業資金はフランチャイズ加盟の場合1億9300万(J-Net21より)で、損益モデルは売上1億5840万、粗利(売上総利益)1億1100万とやはり粗利率は75%でイメージされています。
クレーンゲームもその仕組みを知ると、ゲームのワクワク感がちょっとだけ減るかもしれません。まあ、結局商売でやっていることですから、ある程度利益が出るビジネスモデルになっているのは当たり前です。ムキになって使い過ぎることのないよう、無理のない範囲で楽しみましょう。

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