
「結婚相手と出会いのきっかけ マッチングアプリが最多 政府調査」2024年8月26日、NHKニュースはこう題した記事を掲載しました。
記事によれば、「結婚に関し、政府が10代から30代を対象に行った調査で、既婚者の4人に1人がマッチングアプリで結婚相手と出会ったと答え、最も多くなりました。」としています。
近年、テクノロジーの進化により、結婚相手との出会いの場が急速に変化しています。このような時代の流れに対し、政府もアプリの安全利用環境を整備し、SNSを通じた出会いの支援を強化する方針を打ち出しています。
このニュースは「現代社会におけるパートナー選び」を如実に反映しています。マッチングアプリは一見便利で合理的に思えるかもしれませんが、この現象の裏側には、「人がスペックを重要視し、物件化している」ことの危うさが潜んでいます。
マッチングアプリでは、プロフィールや写真、学歴、収入など、スペックに基づいて相手を選ぶ傾向が強くなります。これはまるで商品を選ぶように人を選んでいることに他ならない。
この傾向は単にパートナー選びに留まらず、私たちの日常生活や経営にも深い影響を与えています。例えば、「タイパ」や「コスパ」など、効率やコストパフォーマンスを重視する指標がますます重要視されるようになっています。
これらの指標は、表面的には非常に有用で、時には大きな成功をもたらすこともあります。しかしその一方で、これらの指標に踊らされることの無意味さもまた明白です。
「すぐに効果が出ることはすぐに効果がなくなる」この原則は、ビジネスの世界でも同様です。短期的な成果を追求するあまり、長期的な視点を見失ってしまうことは、後に大きなリスクを招く可能性があります。経営においても表面的な数値に捉われることなく、根本的な価値や理念に基づいた判断が求められます。
結婚相手の選び方にしても、ビジネスの判断にしても、目先の便利さや効率性に囚われることなく、本質的な価値を見極める力が必要です。本質的な価値は、写真や動画、文字の羅列だけでは絶対に判断できません。
つまるところ、本質的価値を見極めるのは時間も手間もかかり「面倒くさい」。ただ、ここをクリアしなければ、同じことの繰り返しになる恐れがあります。
「物件化」された人間関係や、表面的な指標に依存した経営は、一時的な成功を収めることはあっても、長期的な幸福や持続的な成長をもたらすことは難しいでしょう。
便利になった時代だからこそ、私たちはそのことを肝に銘じ、「面倒くさい」を乗り越えて本当に価値あるものを見極めていく必要があります。

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