
「本の年間ベストセラー『人は話し方が9割』が1位」2021年12月1日、毎日新聞はこう題した記事を掲載しました。記事によれば、「総合ランキングの1位は、人に好かれる話し方のこつを解説した『人は話し方が9割』(永松茂久著・すばる舎)で累計発行部数は85万部」とのことです。
2位は『スマホ脳』(アンデシュ・ハンセン著、久山葉子訳・新潮新書)で累計発行部数は55万部。3位は『推し、燃ゆ』(宇佐見りん著、河出書房新社)で累計発行部数は52万部ということです。
集計は日本出版販売株式会社が毎年行っているもので、今回の集計期間は2020年11月24日~2021年11月21日となっています。トップ20はこちらをご確認ください↓
https://www.nippan.co.jp/ranking/annual/
ちなみに昨年の1位は『鬼滅の刃 しあわせの花(吾峠呼世晴、矢島綾・集英社)』、2位『鬼滅の刃 片羽の蝶(1位同)』、3位『あつまれどうぶつの森 完全攻略本+超カタログ(ニンテンドードリーム編集部・徳間書店)』。鬼滅の刃は小説バージョンです。
ついでに一昨年は1位『一切なりゆき 樹木希林のことば(樹木希林・文藝春秋)』、2位『おしりたんてい かいとうとねらわれたはなよめ(トロル・ポプラ社)』、3位『樹木希林 120の遺言(樹木希林・宝島社)』。
他のあらゆる商品と同様に、本のベストセラーもある程度世相を反映しているのは間違いありません。今年の1位に関しては、コロナ禍のさまざまな影響によって、コミュニケーションへの関心が高まったことが支持された理由ではないかと日販は分析しています。
さて、私は本を読むのが趣味のようになっているのですが、各年のベストセラーはまったく読んでいませんでした‥。どうしてもビジネス系の書籍に偏ってしまっているため、今後は世間の価値観を知り、思考の幅を広げるためにも色々なジャンルを読みたいと思います(おしりたんていやゲーム系、マンガ原作小説も含めて)。
ところで皆さんは1年間でどれくらい本を読まれているでしょうか。多ければいいというわけではありませんが、私は本が一番「費用対効果」の高い投資だと思っています。高くても数千円程度で、人のあらゆる知識や経験が多様な形で表現され、それを吸収できるのです。どんな立場の人でも読まない手はありません。
実際のデータを確認すると、文化庁の2019年の調査(16歳以上の男女対象)では、1か月に全く本を読まない人の割合は47.3%となっています。1か月に1,2冊が37.6%ですから、ほとんど読まない人が8割以上といっても差し支えなさそうです。
本から得るものは、知識やノウハウといったものだけではなく、もっと基礎的な「読解力」も養われます。読解力とは、文章自体の意味をくみ取るのはもちろん、筆者がどんな意味でその言葉を使っていて、何が言いたいのかを読み解く力です。ちなみに15歳を対象にした2018年の国際的学力調査PISAでは、日本は37か国中11位と2012年の1位から大きく落ち込んでいます。
読解力がなければ、あらゆる面で手痛い失敗や損失を被る可能性が高まります。ビジネスやプライベートは関係なく、「自分が思っていたのと違った‥」となりやすい。また、自分の考えをうまく文章にすることができず、他人に伝わらないままとなれば、自分が望む結果を得ることは非常に難しいでしょう。
人生の成功のために‥という大上段からではなく、普段の生活をスムーズに送り、お互いを理解するためにも本は読んだ方がいいと思います。始めるのに遅すぎることはありません。まずは身近にある面白そうな本を手に取ってパラパラとめくってみましょう。習慣化することができれば、一気に視野が広がる瞬間を味わえます。

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