コラムNo.637 迷わずにやる

 仕事・プライベート問わず新たなことに挑戦する時、結局その成否は「やってみないとわからない」ことがほとんどだと痛感しています。私の場合、仕事をアパレル小売業からコンサルタントに軸足を移しているのですが、想像の斜め上を行く出来事が多く、予定通りにいくのは数えるくらいです。

 

 もちろん、「ある程度」までは型どおりにいくのですが、その「ある程度」の幅が広い。同じような仕事の内容で、同じようなことをやっても失敗する時はあります。私の実力不足だと言えばそれまでですが、多くの場合、始める前にごちゃごちゃ言っていないで、さっさと始めて経験値を上げた方がいいと感じています。

 

 翻って、新規事業の立ち上げ、あるいは新店舗をオープンする際など、当然ながら市場調査やシミュレーションは必要です。さすがに何も知らずに参入してしまえば、宝くじを買うより当選確率が低くなるでしょう。

 

 とはいえ、冒頭でお伝えしたように事前に調べすぎても無意味です。セオリー通りに成功する場合もあれば、誰が見ても好立地なのに失敗してしまうことはあります。時間をかけて調べに調べて理屈をこねくり回したところで、現実はどんどん移り変わっているのです。

 

 「じゃあどうすればいいんだ」と言われそうですが、ここに経営者のセンスが表れると思っています。私なりにセンスを一言で表せば「選択眼」です。その場面で最適な人・商品・場所・タイミングなど選び取り、組み合わせる力です。

 

 センスはその人「独自」のもので、誰一人として同じ人はいません。ここが重要なポイントで、その人が持って生まれた才能と経験が組み合わさって初めてセンスが顔を出す。結局、「打席に立つ回数」を増やさなければ、成功確率を上げる独自のセンスも身につかないのです。

 

 あらゆる人と交流し、そのうえであらゆる成功や失敗を経験して積み重ねたものがセンスです。先天的な部分もあるかもしれませんが、大半は後天的に身につけられると私は思います。

 

 物事の大半は「やってみないとわからない」のですが、成否を分かつ「センス」は経験によって身につき、成功確率を上げていくことができます。要するに失敗は成功の母。相当な悪手でない限り、「やらない手はない」のです。

 

 事業を成功に導くのは、市場調査やシミュレーション、よくできた事業計画ではありません。経営者の「センス」が最も重要なキーファクターの一つです。そしてそのセンスは経験、つまり「挑戦」の数に比例します。

 

 経営者の皆さん、ぜひ勇気ある一歩を踏み出しましょう。あなたが迷っている間でも時間は容赦なく進んでいきます。

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