コラムNo.653 ゲストとホスト

 ここ数年、セミナーや勉強会、各種イベントなどで「参加者側(ゲスト)」ではなく、「主催・運営者側(ホスト)」をすることが増えました。当たり前ですが、ゲストとホストではまったく立場が違い、見える風景も、得られる経験もまったく違います。

 

 どちらが良い悪いはありませんが、個人的にはどちらの経験もした方がいいと思っています。特にホストに関しては、苦労も多い分かなりの見返りがあると感じています。

 

 ゲストは軽い気持ちで参加できます。提供されるコンテンツをインプットし、イベントを楽しむ立場なので比較的ハードルも低い。しかしながらホスト側は時間も労力も、場合によってはお金も使って企画を形にし、さらに当日はゲストをもてなしつつ理不尽なクレーム対応もしなければならないハードワークで相当ハードルが高い。

 

 それでもホスト側をやったほうがいい一番の理由は「関わる人の本質がわかる」からです。要するにその人の素が見える。例えば、連絡のやり取りでは言葉遣いやレスポンスの早さ、ミーティングでは時間の使い方やコミュニケーションの仕方、さらにその時々の服装など“自由”であればこそ垣間見えるセンス…。

 

 ゲスト、ホスト関わらず、細かな事実の積み重ねでその人自身の本質が浮き彫りになります。表面的な挨拶や一時的なコミュニケーションだけでは見えない素が見える。特にホスト側は自他共に「人のふり見て」の学びが大きい。

 

 イベント間際になると、さらに本質が剥き出しになります。ホスト側は思うように進まずピリピリとした空気が流れ、場合によっては一触即発の状態です。ゲストのドタキャンやドタ参がちらほら見られ、何を今さら…な問い合わせが後を絶ちません。

 

 まさに人間の本質が露になった人間模様を間近で体験できる。ここにホスト側の妙味があります。実際は本当に大変なことが多く気が気でないのですが、振り返ればいい経験となり、自分の成長を実感できます。

 

 要するにホスト側となり、責任を持つことで「他人事」から「自分事」になる。観客席から降りて自らプレイヤーとなる。もっと視野を広げれば、無責任な批判ばかりの「野党思考」ではなく実現に責任を持った「与党思考」が持てる。

 

 あらゆるビジネスにおいても、自社がホストとなる各種イベントは積極的に実施するべきだと思います。もちろん売上にも直接つながりますが、実施までのプロセスが経営者やスタッフの成長スピードを高めるのです。

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