
「宝くじ売上、22年度2.3%増」2023年6月12日、共同通信はこう題した記事を掲載しました。記事によれば、「宝くじの2022年度の売上額は8324億円で、前年度から2.3%増えたことが12日、総務省の集計で分かった。」としています。インターネット上でゲームにチャレンジし、すぐに当否の結果がわかる「クイックワン」や「ロト7」が好調だったとのこと。
宝くじの売上推移を見てみると、ジャンボ・数字選択式・その他を合わせた額では平成17年の1兆1047億円でピーク、それ以降は基本的に右肩下がりで減少傾向となっています。今回、前年比で見れば増えていましたが、長期的には宝くじ市場規模は縮小しています。
ちなみに宝くじの還元率(売上から当選金が支払われる割合)はどのくらいだと思いますか? ご存じの方もいらっしゃると思いますが、宝くじ公式サイトには約46%と公表されています。要するに売上金の53%は必ず収益金や手数料で差し引かれ、購入客の取り分は46%のみ。
1万円分購入すれば、“平均で”4600円戻ってくる計算です。つまり全体では必ず53%損をしている。もちろん、少ないながらも当選者は存在します。数億円当たる人もごくまれにいるでしょう。ですが、大半の人は収支マイナスで、53%払って夢を買っている状態です。嫌な言い方ですが、宝くじは「愚か者に課せられた税金」の異名もあります。
せっかくなので他のギャンブルの還元率と市場規模も見てみましょう。パチンコ・パチスロは80~85%(市場約20兆円)、競輪75%(市場約6500億円)、競馬74%(市場約3兆3000億円)となっています。
いずれも宝くじと比べるとかなり還元されているイメージですが、それでも2割強は胴元(運営者)が持っていきます。ちなみに公営ギャンブルは還元率が法律で定められています。パチンコは民間なので競争が発生し、結果的に還元率が公営より高めになっています。
ということで、ギャンブルでは必ず胴元が儲かります。一部の客が一時的に勝つことがあっても、全体で見れば絶対に胴元が勝ち、利益を出せる構造になっているのです。当たり前と言えば当たり前ですが‥。
「だからギャンブルはするな」とは言いませんが、仕組みをわかってやらないと最悪依存し、痛い目を見ることになりかねません。単なる遊び、レクリエーションとして予算の範囲内で楽しんだ方がいいでしょう。
宝くじには何だか「ロマン」があるような気がします。しかし、実際は当選して人生が狂う人もいます。私に言わせれば当たっても当たらなくてもあまりいいことはなく、それよりも自分に投資をした方が絶対的に還元率が高い。経営者の皆さん、合法的なギャンブルは適度に楽しみながら、ぜひ積極的な自己投資をしていきましょう。

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