
「ああ、それはもうすでにやっています。」クライアントの支援に入ると結構な確率で言われるセリフです。そしてそのセリフの後には「やったけど効果がなかった」が大体セットになっています。で、どれくらい実践しているのか細かく確認すると、ほとんどやっていないに等しい。
例えば、チラシやパンフレットをつくって配布したり、LPを作成して広告を打ったり、メルマガやブログを書いたり、顧客にお礼状を送ったり、あるいはスタッフとの定期面談や関係性づくりのための仕組みづくりなど…。
聞けば、数回程やったけど効果がなかった。何の反応もない。この地域ではやっても意味がない。ウチの会社では合わない…。その通りの状況もあるかもしれませんが、大半の場合は理解不足や実践量不足で成果に結びついていない。
つまり、「やったつもり」になっているだけです。ちょこっとかじった程度ですぐに「ダメ」と判断してしまっている。もちろん、ダラダラと続けてしまうのは論外ですが、上っ面の理解で数回程度の実践では、どんなことでも成果が出るはずはありません。
スポーツでも勉強でも言えることですが、仕事ではなおさら成果に差が生まれます。基本を理解して、愚直な実践を継続する。成果に直結する大事な考え方です。
冒頭のセリフを口にする人は悪い意味で判断が早い。継続しきれない。こんな経営者は当然の成り行きで成果は出せず、経営危機に陥っている会社も少なくありません。
すぐに成果が出ることはすぐに成果が出なくなる。インスタントな施策はインスタントな一瞬の成果で終わり。長期的な成長をするには、すぐには成果が出ない日々の地道な実践を積み重ねるしかありません。
「やったつもり」の人は、「何もやっていない人」よりもむしろ回復も成長も遅くなる傾向です。「これは成果が出ない方法だ」と誤った理解をしてしまっているからです。頭が拒否しているので、本来成果が出るはずの方法もまったく無意味になってしまいます。
何事も目的は「成果を出すこと」であり、施策を「やること」はその手段でしかありません。手段が目的化すると、「とりあえずやること」が目的となり、その後の成果を見ていないので「あれはやったけどムダだった」に陥りやすい。
経営者の皆さん。やると決めたなら、まずは継続しましょう。施策によって期間に違いはありますが、少なくとも1年は続けるべきだと私は思います。大抵のことは2周目になってようやく価値が表れてくるのです。

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