コラムNo.763 顧客が本当に求めていること

 先日、同い年だけが集まる異業種交流会に参加しました。50人以上が参加する結構な大所帯。同い年だけしかいないので、ある意味「同窓会」でもあるのですが、基本的には初めてお会いする方ばかりなので「懐かしい」「久しぶり」という感じではなく、名刺交換から始まるビジネス的なスタートになりました。

 

 ただ、同い年というのはかなり強力な「共通点」です。生まれた時から時代背景がほぼ同じなわけですから、誰とでも話が合いやすい。普通の異業種交流会ではないような「同士感」が割と早いタイミングで感じられました。

 

 それぞれ育った場所は違えど、同じ時代に流行ったモノゴトを同じ年齢で経験しています。当時のテレビ番組や音楽、ゲームや映画などわざわざ説明しなくてもいきなり深い話ができる。さっきまで知らなかった人が、同じ時代を育ち、同じ時間を重ねた「同士」に変わる。

 

 普段の生活ではあまり感じることのできない、何とも言えない感覚でした。人は何かしら共通点があると一気に警戒心がなくなり、気を許して心を開くようになります。それを改めてリアルに感じられた会となりました。

 

 翻って、同じ時代に育ってきても、個人の価値観(大事にしていることや好き嫌い)まで同じになるわけではありません。今回の交流会でも話は合わせやすくストレスにならない一方で、それぞれの価値観はバラバラだな…という印象を受けました。

 

 まあ、当たり前と言えば当たり前な話で、何十年も生きていれば誰だって自分なりの価値観が固まってきます。

 

 この点、仕事上でも気をつけなければならないポイントだと思います。年齢が同じだからと言って、その年代向けの商品が全員に売れるわけではない。

 

 私の生まれた年では200万人の同級生がいます。当然200万通りの考え方や価値観があり、同い年で括っても実は年齢くらいしか共通点がないのかもしれません。子どもの頃の流行りもので話は盛り上がっても、同世代向けの人気商品が同じように響くとは限らない。

 

 ターゲットを設定する際、性別や年齢、居住地域や仕事、趣味などを中心に絞り込むパターンが多いと思われますが、実のところそれではちょっと弱い。

 

 結局、「ターゲットのお困りごと」は何なのか。ここにつきます。ビジネスとは顧客のお困りごとを解決すること。ターゲット設定は自社で解決する「お困りごと」を明確にすることから始まります。

 

 経営者の皆さん。改めて自社が解決できる「お困りごと」を定義してみてください。その解決策を欲しがっている人こそターゲットであり、一番の見込客です。今回の交流会を通じて、自分自身の大きな気づきとなりました。

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