
「倒産リスクの高い業種ランキング、3位は『小売業』2位は『運送業』では1位は?」web担当者Forumはこう題した記事を掲載しました。記事によれば、「倒産発生リスクの高い業種第1位は『職別工事業』で、前回3位から順位を上げた」としています。
職別工事業(大工工事・とび工事など)では下請け企業の業績悪化、仕入・外注コスト増加が倒産リスクを上げているとのこと。
ちなみに2位は宅配便などの道路貨物運送業で、働き方改革の影響を大きく受けています。3位は百貨店、総合スーパーなどの各種商品小売業で、特に地方では人口減少による影響がリスク増大の要因とされています。
外部環境の変化で倒産リスクは変わります。また、どんな業種でも倒産リスクがゼロになることはありません。今回挙げられている業種は“今”はリスクが高いのですが、将来的にはどうなるかわかりません。
さて、倒産とは「企業経営が行き詰まり、弁済しなければならない債務が弁済できなくなった状態」とされています。つまり支払うお金がなくなること。逆に言えば、お金があるうちは赤字が続いても倒産しない。
企業経営はキャッシュフローが命です。お金が無くなれば黒字でも倒産します。つまるところ「キャッシュフロー経営」が企業経営の根幹ということになります。
キャッシュフロー経営とは、企業の現金の流れ(キャッシュフロー)を管理し、最適化する経営手法です。具体的には、企業に入ってくる現金(インフロー)と出ていく現金(アウトフロー)を継続的に管理分析し、最適なキャッシュフローの状態にする手法です。
要するに企業にとって最適なお金の流れをつくり継続すること。人間の身体で言えば、血液を全身に循環させ、健康な状態を保つことと言えます。
一般的な企業におけるお金の源泉は「売上」です。ただ、多くの企業では売上がキャッシュとして入ってくる前に、仕入やさまざまなコストを先払いする必要があります。このズレがキャッシュフローを悪化させる要因の一つとなります。
売上が伸びれば伸びるほど仕入やその他の費用が増え、先にどんどんお金が無くなっていきます。入ってくるお金より出ていくお金が多い状態が続く。不足分を融資で賄うと今度は返済が始まりさらにお金が出て行ってしまう。
あるいは売上が下がったり、各種コストが高騰しても当然ながらキャッシュフローは悪化します。
いずれにしても、事前にキャッシュフローを把握するための資金繰り表が必須です。しかしながら、資金繰り表を作成している中小企業は46.8%しかありません(日本政策金融公庫調査)。
約半数は作成していない。これは例えれば暗闇の中で運転しているようなもので、いつ事故ってもおかしくない状態です。
経営者の皆さん。転ばぬ先の杖として、まずは資金繰り表を作成しましょう。先々のお金の流れを知り、事前に対策を打てば多くの企業は危機を回避できます。

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