
「経営者に必要なものは何か?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか? もちろんさまざまな答えがあり、何か一つが正解というものでもありません。ただ、私が個人的に思う絶対的なものが一つあります。
それは「体力」です。言い換えればスタミナやエネルギーの総量。どんなに遅くまで仕事をしても、あるいは会食が続いても、出張で移動が続き眠れなくても、朝からすぐに仕事に取り掛かれる体力。
当たり前と言えばそうかもしれませんが、私が知る経営者で成果を出している方々は例外なく体力があります。生命力と言ってもいいかもしれません。とにかく元気。午前3時まで飲んでも次の日にはケロッとして仕事をしている。
特に最近は大手企業の経営者や幹部クラスと関わることも多く、その都度「体力のすごさ」を思い知ります。化け物みたいな体力の人が本当に多い。
たとえ頭脳明晰だったとしても、あるいは処世術に長けていたとしても、それだけでは経営トップにはなれない。そもそもの「体力」がないと出世のトーナメント戦を勝ち残れないのです。
最初から出世など目指していない人もいるとは思いますが、ともあれ、企業の大小を問わず成否を分かつのは経営者の体力だと断言できます。体力がないと話にならない。
体力があれば、普段の行動量はもとより、失敗してもやり直す底力が湧いてきます。結果、打席に立つ回数が増え、成功するまで試行錯誤を続けることができる。
結局、経営なんてやってみないとわからないことだらけです。だとすれば、頭でっかちになって策ばかり練るより、とにかくやって結果で判断することが一番手っ取り早いし確実。
生存者バイアスと言われるかもしれませんが、やはり経営者と体力は切っても切れない関係だと私は思います。むしろ強い因果関係があるとしか思えません。
参考データとして、『コーポレート・ファイナンス誌』の研究では、体力のあるCEOは企業価値に好影響を与える傾向が示されました。『クリエイティブ・リーダーシップ・センター報告書』では、運動習慣のある経営者はリーダーシップ評価や意思決定力が高いとされています。
さらに神経科学分野のレビュー論文(『フロンティアズ・イン・ヒューマン・ニューロサイエンス』など)では、運動が前頭前野の機能を高め、集中力やストレス耐性を向上させることが報告されています。これらは「体力=経営力」という主張を学術的に裏付けます。
翻って、経営者に限らず、どの世界でも「体力」は成否を分かつ重要なファクターです。最後は体力のあるものが勝つ。あまり勝ち負けで言いたくはないのですが、一面の事実であることに疑う余地はありません。
経営者の皆さん。体力づくりはしていますか? 所詮人間も動物です。体力は経営力に直結します。あなたの体形は、経営者としての力を表していると言っても過言ではありません。

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