コラムNo.699 歴史を変えた飲物

 2023年もあと1カ月余り。3年程続いたコロナ騒動もようやく収まり、本格的な忘年会シーズンとなりました。私自身、気の合う仲間と楽しく会食するのが好きで、忘年会も割と参加する方です。年末のスケジュールがすでに埋まっている方もいらっしゃると思います。

 

 さて、会食時(あるいは普段)の飲み物と言えば、皆さんは何が思い浮かびますか? 私の場合、会食時、また自宅でもビールやワイン、ハイボールをよく嗜んでいます。お酒を飲まない方はコーヒーやウーロン茶、コーラなどが多くなるかもしれませんね。

 

 私が好きな本の一つに「歴史を変えた6つの飲物(トム・スタンデージ著、新井崇嗣訳 楽工社)」があります。

 

 本書では、先ほど挙げた「ビール」「ワイン」「蒸留酒」「コーヒー」「茶」「コーラ」について、“歴史を変えた6つ飲み物”として取り上げています。これらが人類の歴史に及ぼしてきた影響について、世界的に有名なエピソードを交えながら面白く紹介しています。

 

 本書によれば、ビールは古代文明の礎となり、ワインは哲学や宗教と結びつき、蒸留酒は大航海時代を牽引し、コーヒーは情報化社会のハブとなり、茶は帝国主義や産業の拡大を促し、コーラは資本主義・グローバル経済の先駆けとなりました。

 

 大分端折りましたが、要するにアルコール(ビール、ワイン、蒸留酒)とカフェイン(コーヒー、茶、コーラ)は疑いようもなく人類の歴史に深く関わっているのです。そして6つの飲物は現代でも日々の生活に欠かせない飲物として定着しています。

 

 肉体労働の後にビールでのどを潤す。記念日におしゃれなレストランでワインを嗜む。イベントで盛り上がるために強めのウイスキーを流し込む。会議に備えコーヒーを啜る。ゆっくり休憩しながら紅茶を味わう。爽快な気分を味わうためにコーラを一気に飲み干す。

 

 

 本書を読んで6つの飲物のルーツや価値の変遷を知るだけでも非常に勉強になりますが、飲み物以外でも、長く連綿と続いている文化や習慣など、普段何気なく接するもののルーツはどうなっているのか。何でもいいので深掘りして考えることをお勧めします。なぜならそこに「人間の本質」があるからです。

 

 本質とは「変わらないもの」です。長く続くモノゴトには本質的な「何か」があります。この点、人間の「嗜好」は現代でも変わらないものの一つです。つまり人間の本質。

 

 商売の基本は人の欲求を満たすことです。欲求の中でも、嗜好(自分の好きなモノゴト)の追求はかなり強力です。人の根源的な嗜好を満たすものは長く続いていきます。今回の「6つの飲物」同様、経営者である私たちは、あらゆることを歴史に学び実践につなげていく使命があります。

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