コラムNo.803 面倒くさいことこそやれ

「ああ、それならもうやってみましたが、全然効果ありませんでした。」先日、支援先で経営者の方に言われた言葉です。実は様々な支援先でよく言われる言葉ですが、大半のケースでは「やっていないに等しい」状況です。

 

先日の例では顧客へのサービスを差別化するアドバイスでしたが、「それは効果がない」の一点張り。実施内容を聞いてみるとまったく的外れなやり方でむしろ逆効果になるような感じです。しかも12回程度であきらめている。

 

このようにやり方がズレているうえに効果が出る前にやめてしまう例は枚挙に暇がありません。

 

ネットなどで検索したノウハウを自分なりの解釈で実施するのはいいのですが、会社によって全く状況がちがうのでカスタマイズが必要です。他社の成功事例が自社にそのまま適用できることはまずありません。

 

一般論を自社に適用するには、マクロな視点からミクロな視点に切り替える必要があります。つまり解像度を上げてカスタマイズする。当事者だとこれが難しい。

 

加えて、1回や2回で成果が出るやり方などはないと思った方がいいでしょう。もしあったとしても、一瞬伸びるだけの「需要の先食い」のようなやり方です。長い目で見ればマイナスにしかならない。

 

冒頭の事例に戻ると、自社に合わせてやり方を変え、継続実施すれば効果が出る状況です。それでも自分ではやったつもりで、効果が出ないと思い込んでしまっている。こうなると説得するのは大変です。

 

もちろん最初のヒアリングで何をやっているのかは確認したうえでアドバイスするのですが、聴く耳をもたない方も多い。非常にもったいないと思います。

 

また、自社に合うやり方がわかったとしても、続けきれない支援先が割と多いと感じています。すぐに効果が出ないと「意味がない」と思いやめてしまう。

 

すぐに効果が出るやり方はすぐに効果が出なくなる。当たり前の話ですが、即効性のある方法を求める経営者の方は非常に多い。気持ちはわかりますが、そのやり方を続けていると間違いなく会社の寿命は縮みます。

 

流行りものも全く同じで、一気に伸びた分だけ同じ角度で一気に落ちる。流行りものに手を付ける前よりも状況が悪化することも少なくありません。

 

結局のところ、面倒くさいかもしれませんが、畑を耕し、種をまくところから地道に続けるのが実は最も成果につながる道なのです。

 

「世の中で大事なことの大半は面倒くさいこと」と宮崎駿監督も言っており、私もまさにその通りだと考えています。私自身も易きに流れないように、改めて自戒しながら頑張っていきたいと思います。

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