
私はもともとアパレル業界で働いており、常に最新ファッションが身の回りにある環境でした。ただ、デザインは「最新」ではあるものの、それが常に「最高」かどうか。作り手や販売員がどれだけの熱量で提供するかにかかっています。もちろん、買い手個人の評価も加わるでしょう。
この点、ミュージシャンの布袋寅泰氏が常々口にしている「最新の布袋が最高の布袋」という言葉。私は非常に良い言葉だと感じています。
人によっては過去の音や作品がよかったというかもしれません。
しかし、布袋氏のこの言葉は単なる自己満足ではなく、積み重ねてきた自分自身のチャレンジや努力が結晶となり、強烈な自負が自信となって発せられているのでしょう。
さて、私たちは「最新の自分が最高の自分である」と言えるか。
常に自分自身のブラッシュアップを続け、最新かつ最高の状態を維持できているのか。
私も勉強は欠かさずやっているつもりですが、それでも最新かどうか、またそれが最高の状態かどうか自信がない部分があります。たまにはやる気が出ない日もあり、最高の状態には程遠い時もあります。
セミナーやクライアントとのセッションで失敗した時、最高はおろか「最低」なサービス
によって、相手の期待を裏切ると同時に、自分の実力のなさに自信を失うこともあります。
それでも、失敗を糧に前を向いて進む。やらない後悔ほどたちの悪いものはない。人生の最後、「あれをやっておけばよかった…」という後悔の言葉が後を絶ちません。
翻って、「最新」は新陳代謝、「最高」は失敗を乗り越えた成長を表していると私は考えています。つまり自分の古い殻を破り、新たなことにチャレンジする。
逆に自分の固定観念に固執すると可能性は閉ざされる。快適な場所は非常に楽だが、その分成長は1ミリもしない。
特に同じ業界に長く携わっている人は、専門的な知識が増えていく一方で「視野狭窄」に陥りがちです。「うちは特殊な会社なんで」と言って耳を貸さないことも多い。「過去の栄光」があればなおさらです。
業界でも会社でも、制度疲労を起こした古い価値観を壊すのは「若者」と「よそ者」です。新陳代謝と新たな価値観によるイノベーションで、最新かつ最高の状態へと近づく。
経営者の皆さん。あなたの会社は最新かつ最高の状態になっているでしょうか。何より、あなた自身が「最新の自分が最高の自分」と言えるかどうか。まずは言葉にして相手に伝えるだけでも変化が生まれてきます。

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