ニュースの論点No.188 混乱を防ぐには

 

 「五輪、外国人客を大規模に 感染対策へアプリ活用 政府検討 移動の自由を重視」2020122日、日本経済新聞はこう題した記事を掲載しました。記事によれば「政府は来夏の東京五輪・パラリンピックで新型コロナウイルス対策をとりながら大規模な外国人客を受け入れる」としています。

 

 外国人客に対して、ワクチン接種を入国条件とはしない方針で、交通機関も自由に使えるようにするとのこと。ただし、接触確認アプリCOCOAと非感染の証明ができるアプリ等を組み合わせて使ってもらうよう求めています。

 

 さて、日本および世界各国の現状を見る限り、普通に考えれば来年のオリンピック開催はちょっと難しそうですが、政府としてはオリンピックを開催する前提で話を進めているようです。このニュースを受けて、国民からは様々な声が巻き起こりそうですね。

 

 私自身はコロナ禍に対し、可能な限りフラットな姿勢で臨み、その上で判断したいと考えています。もちろん、ファクトベースが前提であり、正確なファクトがないとフラットな姿勢などは取れるはずもなく、正確なファクトを把握するには、良質な情報源が必要となります。

 

 私は国民の声が分かれる原因の一つが「正確なファクト」が行き渡っていないことだと思っており、人によって持っている情報の量や質が違いすぎるのが元凶だと感じています。もちろん、同じ情報に触れても全く別の解釈をする人も存在しますが、基本的には同じ情報を与えられれば、同様の判断をするパターンが多いのではないでしょうか。

 

 今回のコロナ禍でも、政府、あるいは自治体が出す情報がバラバラ、タイミングもバラバラです。例えば、重症者の基準が東京都だけ国と違ったものを出したり…等ですね。何を見て判断すればいいのかまったくわからない。わからないどころか誤解を招く恐れがあります。

 

 しかも大半の人は出された情報を鵜呑みにします。偏った情報だけで判断するのは、間違った結論を導くのは火を見るよりも明らかです。ただし、情報を受け取る側にも問題はあります。自分で調べようとしない人が多数存在することも混乱を招く要因です。テレビ情報だけを頼りにしていると、事実を見誤る可能性が高くなります。

 

 今回の五輪対応のニュースの関して、まずは政府がなぜ開催前提で判断しているのか、その基準は何なのか、何の情報を基に判断しているのか、あらゆる情報を開示することが肝要です。その上で、個人個人が情報を自ら収集し、深堀りで事態を見極め、判断することが混乱を収める唯一の道でしょう。

 

 と簡単に言いましたが、政府の情報開示も、個人の情報収集もすぐにできるものではありません。ですから、まず個人として情報収集する際、3つ以上の全く異なる情報源を持つようにしましょう。それだけで極端な解釈に陥ることはなくなるはずです。

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