
「リモートワークで減った支出ランキング発表 3位衣服・服飾費、2位交通費、1位は?」2021年3月21日、ITmediaビジネスオンラインはこう題した記事を掲載しました。記事によれば、「ビズヒッツがリモートワークによる支出の変化のアンケート調査を実施。増えた支出、減った支出の結果をランキング形式で公開した。」としています。
まず、増えた支出から見ていくと、3位は「設備・備品費」、2位は「食費」、1位は「水道光熱費」とのこと。まあ、こんなところかな…と言う印象です。そして減った支出は冒頭のタイトル通り、3位が「衣服・服飾費」、2位が「交通費」、1位は「外食費」となっています。こちらも想像通りの結果ではないでしょうか。
このランキングは何を表しているのか。そのまま見れば一般的な消費者のお金の使い方ですが、関係する業界からすれば、自社の業績に直接影響を与えうる傾向値ということになります。すでに影響を受けている会社は多数に上るでしょう。
支出が減った3位の「衣服・服飾費」の影響を受けるのはもちろんアパレル業界で、私の知る限り、どこも相当苦戦しています。飲食店の陰に隠れていますが、業績はかなり悪化している会社が多い業界です。
2位の「交通費」は航空業界、鉄道、バスなどの交通インフラ系の苦戦は言わずもがなです。ここから派生して、ホテル、旅館などの宿泊業界も相当なダメージを負っています。
1位の「外食費」については、説明の必要はないと思います。ニュースでも大々的に取り上げられる機会が多く、実際に大多数の飲食店が危機的状況に陥っています。ただし、影響のわかりやすさから、支援金などの政策が手厚く、逆に「焼け太り」状態になっている小規模なお店もあるようです。
支出が増えた費目については、3位の「設備・備品費」についてはホームセンターや家具・インテリア専門店、100円ショップが好調です。2位の「食費」はスーパー、ドラッグストアが堅調な推移を辿っています。1位の「水道光熱費」については提供する事業者に公的な側面があるため、特定の業界が好調という見方は難しいですね。
この1年言われ続けていることではありますが、改めて支出傾向を見てみると、完全にコロナ禍による「巣ごもり消費」傾向にあります。また今後もさまざまな段階を経ながら同様の傾向は続くでしょう。
ここで経営者にとって重要なのは、だから業績が悪くても仕方がない、あるいはたまたま需要が増えてよかったな…で終わらないことです。この状況がいつまで続き、今後どのような動きになっていくのかを自分なりに考え、行動することこそ経営者の仕事です。
コロナ禍は誰にとっても不可抗力で、どうしようもない脅威です。しかしだからこそ経営者の腕が試されます。危機時の動き方は経営者の価値観そのものです。さて、皆さん、どんな手を打ちましょうか?

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