ニュースの論点No.207 コロナ禍のストレス解消

 「スシロー、国内の全586店舗を一斉休業 従業員に報いるため」2021412日、ITmediaビジネスオンラインはこう題した記事を掲載しました。記事によれば、「国内のスシロー全店舗が2日間一斉休業する。社員や従業員が働きやすい環境づくりのため。2019年に初めて実施し、今年で3回目となる」としています。

 

 実はこのニュースに関して、私は20192月のコラムで取り上げています。この施策が3年間続いているのは、従業員からも好評であるのと同時に、顧客からの営業実施要望も少ないのでしょう。スシローは511122日間一斉休業する予定で、この時期に設定したのは、イベントの谷間であることと、繁忙期でもないためということです。

 

 以前のコラムでは、論点として「店休日の必要性」に言及していましたが、現在でもその考えに変わりはありません。コロナ禍で多くの店舗が窮地に立たされている中、休みたくないのに休まざるを得ない、あるいは営業時間を短縮せざるを得ない状況ではありますが、それでも自分の意志で「休み」をつくるのは絶対的に必要だと私は思います。

 

 身体的な疲労の回復は当然として、仕事の時間以外で人とのかかわりを持つことは人生をさらに豊かにします。特に仕事仲間と仕事以外でかかわる時間は、見えないながらも企業経営に、またスタッフ間の関係性に確実に好影響を与えます。

 

 店舗ビジネスでは、「皆が同じ休みの日」をつくるのが容易ではありません。ほとんどの店舗では土日祝日が繁忙日で、平日シフト制でスタッフの休みを回します。つまり、常に誰かが仕事をしている状態で、「皆で日帰り旅行」や「スポーツ観戦」はおろか、スタッフ全員(店舗単位でも)で普通に遊びに出かけることもできないのです。

 

 私も店舗経営をしていて感じることですが、休日がバラバラのため、スタッフ全員が一堂に会するのは日程的にほぼ不可能で、スタッフ同士の関係性を深める時間を取りたいのに取れない。忘年会ですら、皆が同じ時間に集まるのはなかなか難しい。仕事中に店舗で話しても片手間となり、話すほうも、聞くほうも身が入りません。店舗を離れて外で話すだけでも違うのですが、その時間すら工面するのが難しい。話す内容が同じでも、場所や時間を変えるだけで結果にも雲泥の差が出るんですけどね。

 

 ちなみに一斉休業日が1日でもスタッフ間の交流をすることは可能ですが、2日あればさらに容易になり、ゆっくりと時間が過ごせます。この連休というところに「ミソ」があると私は思います。

 

 店舗経営者の皆さん。コロナ禍でストレスが溜まっている今こそ、リフレッシュの休日をつくってみてはいかがでしょうか。まずは少人数で密にならずにレクリエーションなど。その効果は地味でも確実に店舗の業績を上向かせます。

 

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