
「ギョーザの街日本一 上期は宮崎 2位浜松 巣ごもりに的」2021年8月23日、日経MJはこう題した記事を掲載しました。記事によれば「ギョーザの街」日本一を巡る勝負は、宮崎市が頭一つ抜け出した。総務省が発表した家計調査によると、2021年上半期(1~6月)の1世帯当たりのギョーザ購入額で宮崎市が2年連続の首位となり、2位の浜松市に大差をつけた」としています。
このニュースを見るまでは、宮崎市がギョーザの街と言われるほど、ギョーザの購入額が多いとは知りませんでした。宇都宮市が圧倒的なナンバーワンなのかな‥くらいの認識でいました。ちなみに1世帯当たり(2人以上)の上期の購入額は宮崎市が2150円、浜松市が1758円、千葉市が1695円とのこと。宇都宮市は意外にも1420円で6位だそうです。
2016年~2020年まで、年間の1位と2位は宇都宮市と浜松市が入れ替わりながら接戦を繰り広げており、2020年は浜松市が1位となっています。浜松市もそんなにギョーザが有名だと知りませんでした‥。しかも結構長く愛されています。宇都宮市とギョーザ戦争と呼ばれるほど競い合っているとのこと。無知を恥じております。
さて、宮崎市、浜松市、宇都宮市にはそれぞれギョーザ団体が存在し、ご当地ギョーザの情報発信をしています。2015年に初めてランキング3位に躍り出た宮崎市には、2020年に「宮崎市ぎょうざ評議会」が発足し、餃子大使には柔道の井上康生さんが就任しています。
浜松市は2005年に設立された「浜松餃子学会」というボランティア団体が中心となって浜松餃子を全国に広めはじめたそうです。先述のように長く宇都宮市と餃子日本一を長く争っており、平成26年にはようやく初めての日本一に。
宇都宮市は2010年まで15年連続餃子購入額日本一で、その後、浜松市と競い合いながら13年、17年、19年と日本一となっています。1993年には早くも市内の餃子専門店が集まって「宇都宮餃子会」が発足し、宇都宮餃子を広める役割を果たしています。
ちなみに各地の餃子の特徴は、宇都宮市が「あんが野菜中心」、浜松市では「茹でたもやしを真ん中に添える」、宮崎市では「見た目、皮、具材にこれといった共通項はない」とのこと。
いずれの市も豚肉やキャベツといった食材の調達が地元にて容易にできる環境であり、実際に地元食材がふんだんに使われているようです。この点、地域活性化、さらには地産地消の素晴らしいロールモデルだと思います。
ギョーザというある意味どこにでもある商品ですが、紆余曲折を経てご当地グルメ的な名物商品になる流れは非常に面白いと思います。しかもわかりやすい特徴がなくても全国のトップになれる(地元での購入額ですが)。このニュースには色んなヒントが隠されているような印象を持ちました。
どこにでもある食材、どこにでもある商品をどう盛り上げていくのか。ギョーザに使うだけではもったいない「盛り上げるレシピ」を研究し、真似してみてはどうでしょうか。

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