
「働く高齢者4人に1人 65歳以上、最多の3640万人」2021年10月4日、日経MJはこう題した記事を掲載しました。記事によれば、「9月15日時点の人口推計によると65歳以上の高齢者人口は2020年より22万人増えて3640万人だった。」「就業率は20年で25.1%と9年連続の上昇となった」としています。
75歳以上の人口は1880万人となっており、日本の65歳以上の総人口に占める割合は世界201の国・地域の中で最も高い29.1%となっています。65歳以上の就業者数は4人に1人で906万人となり、17年連続で伸び続けています。
65歳以上の就業者のうち半数は企業が雇用し、その8割はパート・アルバイトです。業種別では卸・小売業128万人、農林業106万人、サービス業104万人、製造業92万人となっています。
働く高齢者が増えた背景として、そもそも人口減少で働く人が不足し、労働市場での需要が増えていること、また年金だけでは老後資金が足りなくなる「老後2000万問題」が2019年に金融審議会によって取り沙汰され、該当世代の危機感を煽ったこと、さらに法律面でも、2021年4月から「改正高年齢者雇用安定法」が施行、65歳までの雇用確保(義務)と70歳までの就業確保(努力義務)が強化され、より一層の高齢者雇用が求められていることが挙げられます。
ところで、65歳以上を「高齢者」とひとくくりにするのはどうも違和感があります。私の個人的な印象では、2,30年前の60代と今の60代では明らかに見た目が違います。身体的、知的機能面でも10~20歳は若くなっているイメージがあります。
実際、スポーツ庁や厚労省のデータを分析した統計専門家によると、現在の75歳は20年前の65歳と同等の体力があり、物忘れを訴える数も激減しているという分析結果が得られたそうです。
個人的に思うことですが、「高齢者」というレッテルは、人々のマインドを固定してしまう危険性があり、もう60だから、70だから‥と必要以上に年寄りめいたことをいう「役割」を作り上げる危険性があります。ちなみに、私の周りには「もう40だから‥」といって守りに入ったような人もいます。
もちろん、良し悪しの問題ではないので、本人がしたいようにすればいいとは思います。しかしながら、私の価値観で言えば、すごくもったいないなぁというのが正直なところです。体も頭も現役と変わらず働くにもかかわらず、そういうものだから、と世間のイメージに洗脳されて早々に隠居生活に入ってしまう。これも個人的な意見ですが、こんな方々は老け込むのが早い印象があります。
「体が動く限り死ぬまで働け」ということではなく、社会の役に立つという意味で、また社会とのつながりを持つという意味で、何らかの仕事をした方が私はいいと思っています。といっても、過去の栄光にすがって、必要とされていないのに以前の会社などに居座るのは論外です。ではなく、現役時代とは違う場所で、積み重ねた知見を活かした活躍が望まれます。
経営者とて例外ではありません。現役時代から自分を活かせる違う場所を見つけておく、もしくはつくる努力をしておきましょう。組織の新陳代謝は自ら活性化させることで、良い若さを保つことができます。

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