ニュースの論点No.237 集客力を上げるには

  「首都圏版『商業施設の集客力』ランキング 3期連続の1位は?」2021119日、ITmediaビジネスオンラインはこう題した記事を掲載しました。記事によれば、「日経リサーチは119日、首都圏版の『商業施設の利用実態調査』を発表した。13県の商業施設約700ヵ所を対象に実施。集客力ランキング1位は2020年秋、21年春の調査に続き『西武池袋本店』となった」としています。

 

 ちなみに2位は御殿場プレミアムアウトレット、3位は渋谷ヒカリエとなっています。続けて4位は伊勢丹新宿店、5位はそごう横浜店とのこと。調査は首都圏在住の14千人を対象に、13県の商業施設約700ヵ所で、利用率の高さなどからランキングが作成されています。

 

 21年秋からは経験価値(どんな印象を持ったか)も聴かれており、「解放感を感じられる」「ワクワクした気持ちになれる」「贅沢な気分が味わえる」などの項目が設けられ、それぞれの商業施設の特徴が表れています。

 

 「集客力」とはなかなか曖昧な言葉なので、このランキングも何とも言えない結果ではありますが、数ある視点の中で一つの基準にはなると思います。それにしても西武池袋本店は3期連続1位とのこと。練馬区や埼玉県からの来店が増えているそうで、商圏設定や取り扱う商品、店舗での演出やイベント、スタッフの接客スキルなど総合的な力が組み合わさった結果がでているのでしょう。

 

 さて、商業施設の集客力は、中に入っているテナントにとっても死活問題となります。館(業界では「やかた」と読みます。商業施設のこと。)に集客力、つまりお客さんの数を集める力がなければ、中のテナントがいくら頑張っても、お客さんを集めるには限界があるのです。

 

 この館とテナントの関係は、そのままきれいに戦略と戦術の関係です。つまり、戦略は目的達成のための資源配分、戦術は現場での実行です。根本的に戦略(館)の失敗は、戦術(テナント)でカバーすることはできないのです。

 

 ちなみに、館にも店長がいます(会社によって呼び名は違います)。面白いことに、店長が変わると、館全体の雰囲気はガラッと変わります。当然、業績も変わります(良くも悪くも)。立地は変わらず、テナント構成も同じ。テナントのスタッフも変わらず、扱う商品もほとんど変わらないのに、です。

 

 人が一人変わるだけで本当にガラッと変わります(しつこいですが、良くも悪くも)。これは館だけではなく、テナントも同じです。ただし、インパクトは当然ながら館の店長が変わることの方が大きくはなります。

 

 何が言いたいのかというと、すべては「トップ次第」だということです。集客力は館における一つの指標となりえますが、その部分的なことも含めて、トップが変われば如実に変化が現れます。冒頭のランキングもすぐに入れ替わってしまうぐらい、トップの影響は大きいのです。

 

 ここで「良い店長」「悪い店長」は論じませんが、ひとつ良い店長の特徴を挙げるとすれば、「ビジョン実現への熱意」が半端ないことです。自分の任期中は何もなく過ぎ去ればいいな…ではなく、覚悟と信念をもって、ビジョン実現に向けて人を巻き込み行動することが良い店長の共通点だと私は思います。

 

 経営者の皆さんも、ぜひ周囲の方々にご自身のビジョンを熱く語りましょう。必ず成果に結びつきます。

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