
「ジブリパーク、お会計200万円超えの人も 限定品『大人買い』」2022年11月1日、毎日新聞はこう題した記事を掲載しました。記事によれば「愛知県長久手市に1日オープンした『ジブリパーク』。園内のショップでは、ここでしか買えない限定グッズを求め、初日からジブリファンが長い列を作った」としています。
特にグッズを扱うショップ「冒険飛行隊」が人気で、レジ待ちだけで30分以上かかる行列ができていたとのこと。中には一人で「233万」の会計をしているお客もおり、活況を呈していたことが報じられています。ちなみに、ショップには100万を超える腕時計などの商品も扱っているそうです。
ジブリパークにはアトラクションや乗り物はなく、自分の足で歩いて秘密を発見する場所とのこと。ジブリファンにはたまらない場所となっているのではないでしょうか。
さて、来場者の大半は熱狂的なファンだと思われますが、一部「転売ヤー」もいたかもしれません。実際、フリマアプリのメルカリではぬいぐるみなどの商品を始め、チケットやフライヤー、果ては開園広告が掲載された新聞まで売りに出されています。
商魂たくましい…といえばそうかもしれません。広告を掲載した新聞はニーズがあるのか多数が出品されていました。冒頭で233万の会計をしていたお客は熱狂的なファンとは思いますが、ひょっとしたら「仕入れ」の可能性もありそうです。
近年では、ジブリ以外にもマンガやアニメのヒット作が毎年出ている状況が続いています。店舗で販売されるオフィシャルグッズを始め、クレーンゲームや店頭でのくじ引き等でもグッズは展開され、ゲーム化されればガチャでの課金、ユーザー間での高額取引等、コンテンツ関連市場の裾野は広がりつつあります。
2021年の国内コンテンツ市場規模12兆7582億円、キャラクタービジネス市場規模2兆5863億円と試算されており、いずれも緩やかに伸び続けています。皆さんの家にも何らかのグッズがおいてあるのではないでしょうか。
最近は「推し」などの言葉も一般化しており、また昔は毛嫌いされていた「オタク(オタ、ヲタ)」も市民権を得ています。自分が好きなモノに対し、お金や時間を大量に費やすことが堂々とできる時代になっていると感じます。
また、SNS等で個々の好き嫌いが可視化され、ニーズの多様化が促進されています。一方で、一部のコンテンツに人気が集中し、超絶スピードで消費され、一気に飽きられる現象も加速しています。この点、多くの顧客を抱え、長期的な関係性を構築する事業が生まれにくい時代でもあるのです。
とはいえ、事業の基本は長期利益を生み出すことです。一瞬の火花、瞬間風速のみを志向するのはお勧めできません。経営者の皆さん。少なくとも3年以上のビジョンを描いておきましょう。「その場しのぎ、その場限りの経営」は、言葉通り長続きしないうえに、社会にとっても禍根を残す可能性があります。価値を長く提供できるビジネスを追求しましょう。

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