
「サツマイモ専門店が急増、200年前から繰り返す『焼き芋ブーム』は今ピーク?」2022年11月15日、DIAMONDONLINEはこう題した記事を掲載しました。記事によれば「近年、街中では焼き芋、大学芋、その他スイーツなど、サツマイモ関連商品を販売する店舗が目に付くようになった」としています。
専門店が続々と店舗を増やしており、その背景には「約200年前から度々発生している『焼き芋ブーム』の影響がある」とのこと。第1次ブームは江戸時代後期だそうで、その後も断続的にブームが発生し、今は第4次ブームが起きているそうです。
一般的には焼き芋や大学芋は手堅い商売で、比較的安定した売上が見込めるとの話があります。とはいえ、何も知らない素人が手を出すと火傷するのは間違いないでしょう。
しかも、「流行っているから」などという理由で始めてしまうと高い確率で失敗します。世間で流行っているタイミングは、裏を返せば供給過剰の直前です。市場は一気に飽和、崩壊します。原価が安かったり、加工が簡単だったり、安定した売上が取れる…などと聞くと、リスクも少ないので大丈夫だろうと楽観的になりがちです。
誰もがはまる落とし穴であり、はまらないとわからない場合も多々あります。周りが止めても「自分なら大丈夫」と謎の自信で参入する人は後を絶ちません。
自分でやるならまだいいかもしれません。流行りものはフランチャイズなどでパッケージ化され、経営ノウハウが商品として売られます。フランチャイズはまさに玉石混交です。大半の場合、自分が納得いくような収入は得られないでしょう。
しかも自分の好きなように運営はできず、何もかも決まった方法でやり続けなければなりません。仕入も自由が利かないことが多い。そもそもフランチャイズはフランチャイザーが儲けるために仕組み化されたものです。下手をすると「搾取」されてしまう恐れがあります。
話を戻します。今回のサツマイモ専門店のように「流行は繰り返される」のですが、まったく同じ状況にはなりえません。流行を上から見れば円形でぐるぐると同じ軌跡を描き、繰り返されているように見えるものの、視点を変えて横から見るとジグザグに上っている。つまり流行は螺旋階段のような形で上にのぼりながら進化、変化しているのです。
要するに「昔の成功法則」は螺旋階段の高さが違うので通用しない。さらに流行は円周上を移動し続けているので、二番煎じ、三番煎じではすぐに周回遅れになってしまう。
何が言いたいのかというと、流行を追っても商売は上手くいかないということです。短期間であれば、真似事で稼ぐことができるでしょう。しかし、絶対に長続きはしません。
経営者の皆さん。ぜひ、自社ならではの「独自性」を持ってください。「独自性」は何も珍しいことが求められるのではありません。「独自性」は商品やサービス、エリアや顧客などを絞り込むことから生まれます。

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