
日本出版販売が発表した「2022年のベストセラー本」をご存じでしょうか。ランキングによれば、1位は「80歳の壁(和田秀樹 幻冬舎)」でした。2位は「人は話し方が9割(永松茂久 すばる舎)」、3位は「ジェイソン流お金の増やし方(厚切りジェイソン ぴあ)」、4位「20代で得た知見(F KADOKAWA)」、5位「同志少女よ、敵を撃て(逢坂冬馬 早川書房)」と続いています。
10位以内を見ると、某宗教関係やポケモン関係などが入りますが、基本的には老後・お金などが目立つ印象です。そもそも本を買っている人の平均年齢が高いのかもしれません。ちなみに20位まで確認してみましたが、私は1冊も読んでいませんでした(総合順位なので絵本等も入っていますが)。読書自体は好きなんですが、まったくかすりもしないのはちょっと衝撃を受けました。実務に偏り過ぎているのかもしれません。
さて、皆さんはどれくらい本を読まれたでしょうか。読んだ冊数が多ければいいというわけではありませんが、やはり知識を得るために最も良い方法は読書です。私の場合、一時期は年間冊数を目標(100冊とか)に読んだりしていましたが、最近は未読の本だと大体月に3~4冊で、むしろ以前購入した本を再読することに時間をかけています。
様々な意見があると思いますが、私が一番読書の恩恵を感じるのは「自分が思ったことを言葉にする力」が上がることでしょうか。言語化能力とも言えるものですが、これが上がるとコミュニケーションロスが圧倒的に少なくなります。
詳細は省きますが、2011~2012年に実施されたPIACC(国際成人力調査)では、150字程度の本の概要を呼んで、質問に当てはまる本を選べない人が日本では8割近くいます(バカと無知 橘玲 新潮新書)。ツイッターの文章量ですらちゃんと読解していない人が8割程度いるのです。
同書には他の調査項目を含めたまとめとして①日本人の3分の1は「日本語」が読めない。②日本人の3分の1以上が小学校3~4年以下の数的思考力しかない。③パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない(バカと無知 橘玲 新潮新書)と衝撃的な内容を記載しています。
表現としては少し大げさかもしれませんが、調査に基づいた事実であることは違いありません。現状は読書などの学習によってある程度は改善されると思われますが、もともと本を読まない人は一定数存在します。読書量の差は年収や知識量、思考力などさまざまな差を生み出すことで知られていますが、本を読むからそうなるのか、あるいはもともと素質ある人が本を読むのか因果関係は不明です。
とはいえ、本を読んで悪いことはまったくありません。あまりにも分野が偏り過ぎていたり、あるいは「悪書」と呼ばれるものは弊害があるかもしれませんが、それでも良書との差を理解することで学びになります。この点、「量が質に転化する」ことを理解し、読書量を増やすことをひとつの目標として持った方がいいかもしれません。
皆さん、ぜひ本を読みましょう。最初は興味のあるもので構いません。ぜひ自分なりの読書法を身につけてください。あなたの人生がさらに豊かになるのは間違いありません。

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