コラムNo.251 安易に答えを求めるな

 私はクライアント支援の際、ほぼ毎回「宿題」という形で、経営者の方々に資料等の作成をお願いしています。ビジョンの言語化や経営数字の算出、競合企業の簡単な調査、従業員とのミーティング、アクションプランの作成など、その時々の課題に合わせ、様々な内容の宿題を出しています。

 

 基本的には皆さん真面目にやってこられ、次の回には宿題を基にしたミーティングでさらなるクオリティタイムを過ごすことができます。一方で、全くやってこられない方も中にはいらっしゃいます。日々の業務で多忙な折、こちらとしても無理は言えない状況ではあるのですが、もっと自分事として捉えていただければ…と少し残念な気持ちになります。

 

 ちなみに宿題をやってこられない方の共通点として、「コンサルタントは答えを教えてくれる」「自分たちが何もしなくても問題解決してくれる」といった他力本願で人任せな考え方の人が多い印象です。

 

 要するに自分の頭で考えず、周囲に正解を求めているような状態です。例えば経営数字に関しては税理士さんに丸投げしている経営者の方も少なくありません。そんな考え方や行動は当然ながら業績にも影響し、業績があまり芳しくないところほど、宿題の内容もレスポンスも今一つです。

 

 また、あくまで個人的経験からの意見ですが、公的機関の無料支援に携わる際に、あまり自分事で考えてないな…と思うことがしばしばあります。言い方はよくありませんが、「ただで何でも教えてくれる」というマインドで、支援に過剰な期待をされている印象です。極端に言えば「なぜ私が考える必要があるのか。考えるのはそちらだ」「いいから早く答えを教えてくれ」という状態になっているのです。

 

 逆に、自立かつ自律的経営を行い、コンサルタントなど必要ないのでは…という経営者ほど有料のコンサルタントを活用し、宿題に対するアウトプットも圧倒的で、すべて自分事として捉え、積極的な姿勢で取り組まれます。そして安易に答えを求めない。むしろ自分で考えたことの答え合わせや確認のためにコンサルタントを使っています。

 

 経営者の皆さん。すべてを自分事として捉えましょう。「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも社長の責任だ。」経営コンサルタント一倉定氏の言葉です。経営者は、自分が知らないところで起きた外部環境の変化や社員の行動まで責任を持つべきだとする意味です。

 

 言い換えれば、「覚悟」の有無が会社の命運を握っています。他力本願で成功するわけがありません。ぜひコンサルタントなどのパートナーを使い倒してください。ただし、安易に答えだけを求めないようにしましょう。

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