コラムNo.299 やる気を出す方法

 たまに「なんかやる気がでないな…」と思うときがあります。ダラダラするつもりはないんだけど、体が動かない…。皆さんはいかがでしょうか。一方で、いつもエネルギッシュに行動を重ね、成果を出しているように見える人もいます。こちらにやる気がない時にそれを見ると、さらに自己嫌悪に陥ることも…。

 

 この「やる気」ですが、脳のある部位が関わっています。脳のほぼ真ん中あたり、左右ひとつずつある2mmほどの「側坐核(そくざかく)」という部位です。この側坐核、ある程度刺激を受けないと活動してくれません。

 

 人の体の動きや視覚からの刺激により側坐核が反応します。やる気を引き出すと言われる「ドーパミン」など報酬系の神経伝達物質が放出され、行動が促進される「作業興奮」の状態が訪れます。

 

 作業興奮は作業を始めて510分ほどで起こり始め、さらに行動を続けることでドーパミンが放出され、好循環がもたらされます。ここまでくると、やる気云々が嘘だったかのように行動は加速します。

 

 つまり、「やり始めないとやる気はでない」ということです。やる気が行動につながるのではなく、行動がやる気につながるのです。要は因果関係が逆。やる気が出るのを待っていても時間の無駄です。5分でいいからやってみる。ここがポイントになります。

 

 とは言え、皆さんが抱えている仕事の大半は、考えるだけで気が重くなるほど時間や労力がかかるものではないでしょうか。少しぐらい手を付けてもすぐには終わらない…。ある程度まとまった時間が必要だ…。着手前からやる気など出るはずもない状況です。

 

 この点、一気に全部終わらせようとするのではなく、ほんの触りだけでもやってみる。調子が出てきたら続ければいいし、出なければやめて構いません。いずれにしても、進んでいないようで仕事は進んでいるのです。

 

 また、少しでも手を付けていると、次に始めるのが楽になります。やり始める最初の段階が最もエネルギーがかかりますが、少しでも進んでいるとかなり楽に始めることができるのです。

 

 加えて、ツァイガルニク効果(完了した事柄よりも、未完了の事柄をより強く記憶する)により、頭の中に仕事のアンテナが張られ、情報収集の量が増えることで質的な向上が期待できます。

 

 やる気は自分の内から出てくるものではありません。自分が行動することによって脳が刺激され、ようやく姿を現します。つまり、自分でコントロールできるものだということです。

 

 経営者の皆さん。やる気が出ない時は少しでも体を動かしましょう。たまにはダラダラと過ごすのもいいですが、そのままでやる気が出ることはまずありません。何でもいいので少しずつ手を付けるクセを付けましょう。私もこのやり方で何度も助けられています。

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