
「ことしの新語・流行語大賞 『アレ(A.R.E.)』が年間大賞に」2023年12月1日、NHKニュースはこう題した記事を掲載しました。記事によれば、「年間大賞には、ことしプロ野球で38年ぶりに日本一に輝いた阪神の岡田彰布監督が優勝を表現したことで話題となったことば、「アレ(A.R.E.)」が選ばれました」としています。
このニュースが流れると今年も終わりか…と感じますね。それにしても1年経つのが早い…。とりあえず流行語のトップ10を確認してみましょう。
「ペッパーミル・パフォーマンス」
「4年ぶり/声出し応援」
「地球沸騰化」
「闇バイト」
「OSO18/アーバンベア」
「生成AI」
「新しい学校のリーダーズ/首振りダンス」
「観る将」
「蛙化現象」
上記に加え、選考委員特別賞には
「I’m wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ)」
が選ばれています。皆さん、全部わかりますか?
一方、冒頭の新語・流行語大賞とは別に、最近ではJK・JC流行語大賞なるものもあるそうで、コトバ部門では「ひき肉です」「ヒス構文」「なぁぜなぁぜ」等の言葉が入っています。こちらの方はなかなか難解ですね…。
話を戻し、過去の流行語を見てみましょう。2022年の流行語大賞は「村神様」、2021年は「リアル二刀流/ショータイム」、2020年は「3密」、2019年は「ONE TEAM」、2018年は「そだねー」となっています。よく見るとスポーツ系、特に野球が目立ちますね。
本当に流行ったのか、審査委員の好みがでているのかは定かでありませんが、世間に一定の影響を与えた言葉であることに間違いはないでしょう。
さて、当たり前の話ですが、「言葉」だけ見ても意味や背景を知らなければまったく心に響きません。JK・JC流行語大賞に挙げられた言葉を見てもそう思います。
流行語は言葉として広がりますが、その実態はさまざまなモノゴトの集合体です。言葉はそれに付けられた見出しに過ぎない。ただ、その見出しがないと人々には伝わらないし広がらない。
話は急に変わりますが、経営において「理念」が大切だと言われています。この理念も言葉にしなければ決して相手に伝わりません。流行語と同列に扱うのはAREですが、意味や背景を持った言葉を「形」にしないと、想いの共有は絶対にできない。
流行語は言葉になったからこそ広がり、皆の中で共有されます。この点は理念も同様で、言葉にするからこそステークホルダーに伝わり、広がります。そして流行語と同様に意味や背景を知らなければ決して浸透していかない。
翻って、理念は流行語のように偶然のきっかけで爆発的に広がるわけではありません。その意味や背景について時間をかけて伝え、浸透させなければなりません。そこに経営者の強い意志が必要なのです。
経営者の皆さん。あなたの「想い」が、社内にたまたま広がることはありません。ぜひ自分の意志を持って理念を浸透させましょう。

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