
経営者は孤独です。私も長く店舗経営をして感じていましたが、今、まさに経営している皆さんにも共感していただけるのではないでしょうか。
経営者がいくら従業員と仲良くしていても、立場が違うので相手は一歩引いて見ています。お客様もそうです。経営者仲間などに本音で話すこともあるとは思いますが、基本的には腹を割って話す機会はほとんどありません(腹を割っているようで割っていない)。
経営者の方も、すべてをさらけ出して話したい相手が身近にはいないし、そもそも話す気にもなれないと思います。とはいえ、経営者の大半は常に「人のこと」や「お金のこと」で悩んでいます。
「誰にも言えない」と思い込み、どうにもならなくなってようやく相談に行く。このパターンは非常に多く、「もうちょっと早かったら何とかできたのに…」と感じることも少なくありません。
この点、経営者の身近にいる士業やコンサルタントなどの専門家が積極的に「相談役」を担うべきだと思っています。
なぜ経営者は身近な専門家に相談しないのか。経営者側にも問題がある一方で、周囲の専門家にも問題はあると考えています。
それは何か。個人的に経営者に対して「興味・関心がない」ような専門家が多いような気がしています。興味・関心がないから現状を深掘りしない。知ろうとも思わない。通常の仕事だけしかやらない。
こんな状態だと経営者も話したくなくなります。私が経営者の時もそう感じていました。明確な不満というわけではないのですが、何かもやもやとした感覚で過ごしていたと思います。
自分に対して興味や関心を持っていない人に「本音の相談」をする気にはなれません。
手前味噌ですが、私は関わった経営者の方々から「ここまで話したのは初めてだ」と言われることが日常的にあります。なぜ話してくれるのか。これはテクニック的なことではなく、私が相手に対して誰よりも「興味・関心」を持つからだと考えています。
相手の本音が聞けなければ、本質的な問題は絶対に解決しません。興味・関心を持つことで本音に近づきます。興味(知りたい)・関心(理解したい)を持って接すると相手は必ず本音で返してくれます。
興味・関心を持って相手の話を聴くことが「傾聴」です。本音でやり取りするのが「対話」です。これらのコミュニケーションは相手がだれであっても有用です。つまり価値が高い。
経営者の皆さん。まずは従業員に対して「傾聴」してみてください。相手の受け答えが変わり、行動の変化に結びつき、お困りごと解決の糸口が見えてきます。

コメント