ニュースの論点No.712 店舗経営で大事なこと

 「好調コンビニに飽和論 省人化、成長持続カギに」2024110日、日本経済新聞はこう題した記事を掲載しました。記事では、202338月のコンビニ各社は過去最高益だったものの、現在は55000店舗台で足踏みしているとしています。

 

 コンビニは1983年の6308店から右肩上がりで増え続け、2015年あたりから現在まで上記の通り横ばいとなっています。

 

 近年の推移で言えば横ばいと言えるかもしれませんが、コンビニは社会のインフラとして進化し続けており、災害時でも拠点として活用されています。

 

今後は人口減少の影響から極端に増えることはないものの、スーパーなど別業態を飲み込みながら形を変え、さらに便利な業態になっていく可能性が高いでしょう。

 

 ちなみに、国内で店舗数の多い業種はどんなものがあるか確認してみます。

 

 経産省のHPによれば、平成24年経済センサス-活動調査結果のうち、最も細かい産業レベル(細分類)で見てみると、1位が「美容業」、2位が「貸家業」、3位が「酒場,ビヤホール」、4位が「理容業」、5位が「バー,キャバレー,ナイトクラブ」とのこと。

 

 現在、美容業は264,223、理容業は114,403で圧倒的に多い店舗数です。飲食店は細かく分けず合算すると825千店に上ります。

 

 こう見ると、コンビニの数がちょっとかわいく見えますね。まあ、すべての人間において「髪は伸びるし腹は減る」ので日本全国、いや世界中でこれらの店舗が多くなるのは必然です。特に日本は出店の強い規制も少なく、参入障壁は相当低い。

 

 翻って、コンビニにも言えることですが、店舗数が多くなると当然「競争」が激しくなります。1店舗当たりの売上は減り、価格も相場観が出来上がるため徐々に下がっていく。

 

 要するに「儲からない」業界になります。お客様にとっては、品質が上がって価格は下がるので嬉しい限りですが、店舗側にとっては死活問題。油断すればすぐに退場させられます。

 

 コンビニもフランチャイズビジネスで広がっていますが、儲かっているオーナーは一部です。理美容業は店舗数が多すぎて基本的には儲からないといっても過言ではありません。

 

 参入するのは簡単でも、継続するのは非常に難しい。売れているよう見えても、実際は赤字で何とか借入や貯金を取り崩して頑張っているお店も多い。これが現実です。

 

 とはいえ、利益を出しながらうまく経営している店舗もあります。何が違うのか。答えはさまざまですが、一つ挙げるとすれば「リピート率の高さ」でしょうか。つまりお得意様の多さ。さて、あなたの店のリピート率はどれくらいでしょうか。

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