
「森永乳業、アイス「ビエネッタ」3月販売終了 1983年登場」2025年2月10日、日本経済新聞はこう題した記事を掲載しました。
販売終了の理由は「ユニリーバ社とのライセンス契約が終了するため」としています。日本では1983年9月から40年以上販売しており、売上はここ数年横ばいでした。ちなみにビエネッタはオーストリアの首都ウィーン“Vienna”に基づいた造語で、「ウィーン風」の意味です。
ビエネッタはイギリスのユニリーバ社が製造し、世界各国(当時はフランス、イギリスなど世界14か国で発売)で販売している長方形のケーキを模したアイスクリームで、日本では森永乳業がユニリーバと提携し森永ブランドの製品として販売。
日本での商品の知名度には年代によって大きな差があり、2023年において15~25歳(いわゆる「Z世代」)では約4%で、同年の40代の10分の1になっています(Wikipediaより抜粋)。
また、商品特性上、冬期が年間売上の過半数を占めており、在庫管理が非常に難しいという課題があったようで、おそらく同商品は収益性に大きな問題を抱えており、今回ライセンス契約が終了するタイミングを見計らって、販売終了を決断したのではないでしょうか。
今後もしビエネッタが販売再開されるとすれば、ユニリーバが他社とライセンス契約を結ぶか、もしくはユニリーバが直接製造販売を行うか、あるいは何か別の方法で…となるのかもしれません。
なお、日本では販売終了ですが、世界各国での販売は継続されると見られています。現在の販売国数はわかりませんでしたが、2014年の時点では20カ国以上で販売されていました。
私が小学生の頃、ビエネッタのCMがよく流れていたのを覚えています。何度かいただいたことがありますが、子どもながらに上品な食感や美味しさで、「特別な日の贅沢品」的なイメージが残っています。
まさに「昭和キッズ」あこがれのアイスケーキ。当時の高級アイスクリームで言えば、レディーボーデンやリーベンデールなどもありました。
現在、「販売終了を惜しむ声」が多く上がっているそうです。ただ、これはロングセラー商品にありがちな「お約束」で、結局時間が経てば記憶から薄れ、忘れ去られていきます。昨年は明治のキャンディ「チェルシー」の販売終了が話題になりました。皆さんは覚えていましたか?
老舗百貨店が撤退する、何十年もあった飲食店がなくなる、ロングセラー商品が販売終了する…。基本的に店舗や商品がなくなる理由は「儲からないから」です。もちろん、高齢化により継続不可能になる例もありますが、大半は収益性の問題です。
販売終了を悲しんでいる人も、「最近は買っていなかった人」がほとんどでしょう。買う人が少なくなれば、当然ながら継続は困難になります。
この点、自分が気に入っている商品やサービスをずっと使いたいのであれば、それらを日常的に購入・利用することが最も効果的な解決策です。誰かが買っているだろうから…と皆が他人事になった結果、誰も買わない状態が続きます。
商品やサービスにはライフサイクルがあり、いずれ衰退していくのはやむを得ないこととも言えます。一方で、長期に渡って支持されている商品があるのも事実です。
提供する側の「ものづくりの姿勢」や「買い手側とのコミュニケーション」が最重要ではありますが、買い手側の継続的なアクション(購入)がなければ、長期的には立ち行きません。
自分の「お気に入り」を長く大切に使うことは持続可能な社会とも相性のいい考え方です。これを機会に、もう一度自分が使っている商品やサービスを見直してみてはいかがでしょうか。

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