
とあるサービス店舗の集客支援。まだ創業して1年経っていない店舗ですが、思いのほか集客ができておらず、資金繰りも悪化しています。
支援の基本的な流れとして、まずは代表者の方に現状を聞きつつ、改めて商圏の調査を実施します。商圏人口や見込客数の把握、顧客分布、競合の立地状況や地形の特徴などを調査し、さらに自店のファサードや看板、内装や顧客に対するサービスフローまで網羅的に確認していきます。
さて、新旧問わず集客ができていない店舗は多いのですが、その理由としては何が一番だと思いますか? ちなみに提供するモノやサービスが悪いことはほとんどありません。「価格が高すぎるのかな…」と心配される方もいますが、そこでもありません。
一番の理由は「見込客がその店のことを知らないから」です。まあ、当然と言えば当然ですが、本当にそういう店が多い。ではなぜ見込客は店の存在を知らないのか。答えは簡単で、店舗側が周知活動、つまり広告宣伝をしていないからです。
開業して間もなくはチラシや生活情報誌などへ広告を掲載したりしますが、その時限りで継続しない店舗が大半です。結果、近隣住民の一部が知っているだけで、周辺に住む多くの人は店があることすら知らない。
それに加え、最近特に感じるのは「何屋かわからない」店舗が増えていることです。業種を問わず、「何だかおしゃれっぽいけど、何を扱っているのかわからない」と思われている店が相当多い。さらに店名もおしゃれすぎて読めない。これはお客側から見るとなかなかのハードルの高さで、勇気を出さないと(出しても)店には入れない。
もちろん、隠れ家的な、もしくは会員限定など戦略的にやっているのであればいいのですが、「自分がやりたいおしゃれでカッコいい店」を求めるがあまり、誰も寄せ付けない店になってしまっている。
これはかなりもったいないと思います。私に言わせれば、店舗側がすべきは「何屋かわかって、入りやすい」状態にしておくことです。「集客」を難しく考えず、もっと単純に考えた方がいいと思います。要は、常に顧客目線になって考える。たったこれだけです。
他方、店舗ビジネスでは「リピート率」が最も重要なKPIの一つですが、一度来店されたお客が来なくなる一番の理由は何だと思いますか?
単に「忘れていた」です。
つまり、店舗にお客が来ない理由は、「そもそも知らない」「行ったけど忘れていた」に集約されるのです。最初からお客の頭の中にその店が入っていない。想起集合トップ3になっていない。この点、店舗経営者は、認知度を上げ、忘れられない努力をする必要があるのです。
経営者の皆さん。顧客の頭の中に、自店の居場所をつくるため何をやっていますか。その都度の思いつきではなく、戦略的に継続することが成功のカギです。

コメント