
最近、クライアントとのミーティングで人手不足の話が頻繁に出てきます。曰く、求人募集してもまったく人が来ない。これは世間一般的にも同様の会社が多いようです。一方で、常に人材が集まり、応募者間の競争率が非常に高い会社もあります。
さて、そもそも論として日本は人口減少・少子高齢化が進んでおり、人材の絶対数が減少しています。つまりあらゆる会社で人手不足は必然です。そんな中、一部の会社には希望しても入れないくらい人が集まる。
なぜ人が集まるのか。端的に言えば「人気があるから」です。ではなぜ人気があるのか。それは「成長しているから」です。ではなぜ成長しているのか。それは「欲しがる人が多い商品やサービスだから」です。
なぜ欲しがる人が多いのか。それは「役に立つから」です。「役に立つ」とは、その商品やサービスによって「お困りごとが解決する」「人から称賛される」「自己肯定感が高まる」など今よりも良い状態になることです。要するに「快の状態になる」こと。
それでは、なぜ役に立つ商品・サービスが提供できるのか。それは「顧客の声」を聞いているからです。もっと言えば、「人々の声なき声」も漏らさず聞いている。
ここまで「なぜ」を5回繰り返しました。その結果、求職者が集まる会社は、「人々の声に耳を傾けること」が理由として出てきました。つまるところ、「人に興味を持つ」ことが人材の集まる会社の最も重要なファクターの一つなのです。
当たり前と言えば当たり前の結論です。しかしながら、どれだけの会社ができているでしょうか。結局、集客も求人も根は同じ。
人々の声を聞き、その人たちの役に立ち、成長とともに人気となり、さらに人が人を呼ぶ。顧客の多さと求人希望者の多さは間違いなく相関します。ただし、顧客が先。つまり会社の業績を上げることが一番効果的な求人施策です。
「でも人が足りないから売上が立たない」という会社も多いと思います。だから求人を先にしないと会社が持たない…。確かにそうかもしれませんが、本当に今のメンバーだけではやっていけない業務でしょうか。なくせる業務がありませんか? もしくは自社でやらなくてもいい業務では?
経験上、自社の強みを生かした仕事に集中すれば、どの会社でも既存のメンバーで回せるようになる可能性は高いと思います。
翻って、厳しい話をすれば、人手不足で売上が立たない会社に求職者はほとんど目を向けません。現状のままでの採用は難しいでしょう。業績が悪い中、単なる欠員補充でパーツを埋めるように人を集めようとしても、相手はそれを見抜きます。
いずれにしても、「人さえくれば…」の考えでは、業績改善には覚束ないでしょう。先に業績が改善しなければ、求職者は選択肢に入れてくれないのです。
経営者の皆さん。自社の業績は顧客の支持率であり、それは人気のバロメーターです。そして人気のある会社に求職者は集まります。小手先の求人応募者を増やす手法を導入するよりも、まずは自社の業績を上げることに注力しましょう。その方が数倍人が集まりやすくなります。

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