
「トイレが汚い飲食店は長続きしない」のはご存じの方も多い言説だと思います。同様に、「バックヤードが整理整頓されず散らかっている店舗」も業績は悪く、また店舗に限らず「社内の掃除が行き届いていない会社」の先行きに期待できません。
ちょっと視点を変えてみると、「犯罪を犯す人も巻き込まれる人も、水回りが異常に汚い」という共通点があるそうです。極端な例ではありますが、冒頭の例とも深い関連性が感じられる話です。
「なぜそうなるのか」の理由付けは何とでも言えそうですが、注意すべきはこれらの事例はあくまで相関関係だということです。つまり「トイレを綺麗にすれば業績が上がる」というような単純な因果関係ではない。
結局、「トイレが汚い飲食店」は一事が万事そのような価値観で仕事に取り組みます。食材の扱いも、調理も、接客応対も、スタッフへの対応も、店内の掃除も、金銭管理も、何もかもが同様のレベルになっている。
そのわかりやすいバロメーターが「トイレ」というだけの話です。しかもお客様が直に接する場所で目につきやすいにも関わらず、放置しているのはかなりヤバイ状態です。
飲食店だけではなく、他業種や一個人でも同じことが言えます。トイレが汚いのは「症状」の一部です。バックヤードやオフィスにも「症状」が表れています。
細かな例では、デスクの上に書類が山積みになっている。PCのデスクトップ画面いっぱいにファイルが埋まっている。未読メールが何十何百と溜まっている…。
これらも当事者の状態を如実に表しています。ちょっとした兆候から明確な症状となり、徐々に悪化して実際に病気となってしまう。
そうなると治療に時間がかかります。これは人でも会社でも同じ。多くの人が関わる会社ではさらに時間も労力もお金もかかります。
オンオフ問わず、自身が所属する会社や生活空間の物理的な清潔さを維持するのは、誰もが実践すべき重要事項であることは間違いない事実です。
しかしながら、清掃や整理整頓をしても業績がすぐに向上するわけではありません。一方でしなければ間違いなく業績が下がります。この点、清掃や整理整頓はすべての会社、個人において“必ず”やるべきことであり、例外はありません。
トイレやバックヤード、オフィスの状態は「思考や感情の鏡」とも言えます。一時的に乱れることはあったとしても、通常はきれいに整えられていなければなりません。でないと、相手からは意識的、もしくは無意識的に警戒され、最終的には離れていきます(犯罪者は近寄ってくるでしょう)。
経営者の皆さん。まずはトイレの掃除を徹底しましょう。個人的に最も人間性(社風)が表れる場所だと思っています。スピリチュアルな話でも何でもなく、経営の根幹に関わる重要な要素の一つです。

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