
私は仕事柄、さまざまな業種の企業支援を行っていますが、業績が伸びず苦戦している会社から、以下の3つに集約される意見を数多く耳にしています。
・ウチは特殊な会社(業界)なのでやっても効果がない
・人、金、時間がないからできない
・景気や政治が良くならないとダメ
結局、伸びない会社は業種を問わず「視野が狭くなり、思考停止し、他責の状態」に陥っている。
上記の状態から、
「視野を広げ、自分の頭で考え、自責で行動する」
の状態にならないと、会社の成長は覚束ないと私は考えています。
順番に見ていきましょう。
「ウチは特殊な会社なので効果がない」という発想は、明らかに視野狭窄の典型です。
業界の厳しさや長い伝統、過去の成功体験に固執するあまり、外部にある革新的な技術や斬新なアイデア、さらには異業種の成功事例に目を向けず、自らの可能性を狭めてしまいます。
結果として、「我々には無理だ」という固定観念が生まれ、変化の波に乗るチャンスを逃してしまうのです。
また、「人、金、時間がない」という現実の制約を盾にする発想は、実際には思考停止に陥っている証です。
限られたリソースの中で、どのように効率化し、創意工夫で課題を克服できるかを真剣に模索することなく、ただ現状を維持しようとすると、小さな改善の兆しすら見逃してしまいます。
結果、挑戦する意欲を失い、停滞から抜け出す機会を自ら放棄してしまうのです。
さらに、「景気や政治が良くならないとダメ」という考えは、すべての原因を外部に転嫁する他責の姿勢そのものです。
確かに外部環境は厳しいですが、それを理由に内面的な改革や自社の強みを引き出す取り組みを放棄すれば、企業は自力で逆境を乗り越える力を失ってしまいます。
外部の不確実性に責任を押し付けることで、自己革新のチャンスを逃し、結果として内に秘めた潜在力を発揮できなくなるのです。
つまり、視野狭窄、思考停止、他責は、企業が未来を切り拓くための鍵を自ら閉ざしてしまう根本原因なのです。
成長する企業は、常に外に開かれた視点を持ち、異業種との対話や最新情報の収集を通じて「どうすればできるか」と自ら問い続け、内に眠る可能性を解き放っています。
経営者の皆さん。今日から「できない理由」ではなく、「どうすればできるか」を発想の起点にしてください。特殊な環境や資源の不足を言い訳に、未来への扉を自ら閉ざしてはなりません。
固定概念や言い訳を捨て、外部からの新鮮な刺激を取り入れることで、変革への道を自ら切り拓く覚悟を持ちましょう。

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