
「今年は『背徳グルメ』業界席巻?各社が関連商品投入 健康志向の高まりも‥注目は罪深い『マヌルパン』」2022年2月13日、JCASTニュースはこう題した記事を掲載しました。記事によれば「高カロリーや油脂分の多さなどを特徴に、食べるのを躊躇するような『背徳グルメ』が飲食・食品業界を賑わせている」としています。
昨年は生クリームを多く使用した「マリトッツォ」が人気を博しました。今年は、ニンニクをたっぷり使った韓国屋台グルメ発祥の「マヌルパン(マヌルはニンニクの意)」が流行の兆しを見せています。
マヌルパンは、ガーリックバターと砂糖やはちみつを加えたクリームチーズを入れて焼いた丸型パンで、この2月からセブンイレブンやローソンなどのコンビニエンスストアでも取り扱いが始まっています。甘じょっぱさと食欲を刺激するガーリックの風味は、高カロリーに罪深さを感じつつも、一度食べたら病みつきになる味だそうです。
他の背徳グルメも見てみましょう。ある居酒屋チェーンでは白子やあん肝、いくらなどを載せた「痛風極み小丼」なるメニューがあるそうです。なかなか恐ろしいメニューですね。またカップ麺系でエースコックの背徳感MAXブタキム油そば‥商品名だけで胸やけがしそうですが‥も販売中です。焼きそばで言えば、これまでペヤングやサンヨー食品もニンニクを使用した強烈な焼きそばシリーズを展開していました。
ただし、いずれにしても期間を限定した展開、あるいは一気に売れて一気に萎む一発屋的なライフサイクルを辿ります。あくまで背徳グルメは普段の生活における「刺激」「一時の楽しみ」として、イベント的消費でしかありません。当たり前ですが、背徳グルメばかり食べていると、背徳の言葉通りに健康を害し、寿命を縮めることでしょう。
ということで、「背徳グルメ」のような商品は、店舗のスパイスとしてのみ、導入するのはアリだと思います。さすがに背徳なメニューをメインに据えるのは結構な覚悟が必要になりますね。
一方で、背徳グルメも含め、超大盛、激辛、激甘、超デカ、超高カロリー、超高級、激安‥など、あえて極端に振る商品は、店舗の戦略として活用できます。新規集客の材料にもなるし、顧客に対しても新たな刺激を与えることができます。
ただし、ここで注意すべきは、自店のイメージを崩さないようにすることです。下手をすると、既存顧客が離れ、客層が変わります。また、流行りものを展開することで店の「格」が落ちるかもしれません。
「こんなことは望んでいない」とお客様は言ってくれません。黙って来なくなるだけです。店舗経営者の皆さん。新たな商品(特に流行に乗ったようなもの)を展開する時は、ぜひ、自分の店の立ち位置を再確認してください。焦って流行りに乗ると火傷をしてしまう恐れがあります。

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